じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

五行思想

八月になりました。今年もあと5ヶ月=約150日、と考えると早いですねぇ。このところ五行思想に興味を持っています。「五行思想ごぎょうしそう)または五行説ごぎょうせつ)とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説である。また、5種類の元素は『互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する』という考えが根底に存在する。」〜ウィキペディア(以下もそこからの抜粋を中心に)
すべてのものは「木、火、土、金、水」の5つの元素によって成り立つという考え方、、、もっかどごんすい、と読むみたいです。四季の変化は五行の推移によって起こると考えられたそうで、

木(木行)樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。
火(火行)火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。
土(土行)万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。
金(金行)金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。
水(水行)胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。

その後、陰陽思想と一体で扱われるようになり、陰陽五行説となっていくわけですが、「陰陽(いんよう)とは、古代中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つに分類する範疇。陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる。」陰陽五行説はより複雑な事柄を説明するものとなり、日本では独自の陰陽道(おんみょうどう)へ発展。陰陽道に携わる者を陰陽師(おんみょうじ)と呼び、安倍晴明(あべのせいめい、921-1005)らが活躍して行く・・・
安倍晴明を主人公とした岡野玲子の漫画(夢枕獏原作)「陰陽師」のサウンドトラックCD「music for 陰陽師」に参加している伶楽舎に関してはこちらのブログがあります→ 雅楽・伶楽舎のレコーディング - じゃぽブログ
このCDもつい先日発売になっています→「芝祐靖の音楽 復元正倉院楽器のための 敦煌琵琶譜による音楽」 「芝祐靖の音楽 古典雅楽様式による雅楽組曲「呼韓邪單于」 — 王昭君悲話 —」


その他参考にさせていただいたサイト
http://www.gogyounoiyashi.com/gogyou.htm
‰A—zŒÜsŽv‘z
●【m-serve】陰陽師〜音楽宮●

(J)