じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

声に出たのは土佐弁?

このところ足が地に着かない毎日を過ごしているせいか(いや、いつも落ち着きなくしているせい)自分の言葉のイントネーションが少しいつもと違う(?)時がありました。その時は笑い話で過ごしていましたが、その後「○○さんの言葉は土佐弁に似てますね」と指摘されました。「えっ私?そんな事言われたの初めてです。一応東京生まれの東京育ちなのですが・・・(^^;」 「書棚にあったこの本に付いているCDを聞いていると似ています」と。「はぁ〜?」 どれどれ、そんな事をおっしゃるのであれば聞いてみましょうと、その本を手に。

それは『声に出して読みたい方言』齋藤孝著(草思社)でした。そういえば何年か前に『声に出して読みたい日本語』が話題になりましたね。こちらは方言ヴァージョンで、その土地の出身者の朗読が収録されているCD付きの本です。北は津軽弁、南は沖縄弁の九つの方言が載っています。津軽弁伊奈かっぺいさんは有名ですね(^o^)土佐弁は高知県生まれのふぁーまー土居さんによる「土佐日記」の朗読です。聞いているとこれがまた不思議なことに違和感がないのです。この本の中に ───方言は標準語にくらべてメロディのように聞こえてくる。土佐弁も朗読をしているだけなのに、どこか「小唄」のように聞こえて楽しい。─── おおぅ小唄っ!!と、微妙に反応してしまいました(笑)
ひょんなことがきっかけで読むこと・聴くことが出来た本&CDでしたが、どの方言も暖かみを感じました。だんだんと失われつつある方言ですが消えないで欲しいです。これも日本の文化ですよね!

(japogirl)