じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

女流義太夫演奏会


本日の「十月公演 女流義太夫演奏会」は国立演芸場で18時半から行われました。
所在地・アクセス方法 | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
最初に人間国宝・竹本駒之助さん(浄瑠璃)、鶴澤津賀寿さん(三味線)、鶴澤三寿々さん(ツレ・胡弓)による、伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)「沼津の段(ぬまづのだん)」。この演目は以前のブログでもDVDをご紹介していました。
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15分の休憩のあと、竹本綾之助さん(太郎冠者)、竹本佳之助さん(大名)、竹本土佐子さん(上臈=じょうろう)、竹本越孝さん(醜女)、そして三味線は鶴澤寛也さん、鶴澤津賀榮さん、鶴澤津賀花さん、鶴澤弥々さんという8人の掛け合いによる釣女(つりおんな)。これは狂言を題材としている楽しい演目でした。1936年四ツ橋文楽座で初演。狂言の「釣針」をもとに常磐津の「釣女」が作られ、歌舞伎舞踊劇にもなったものを、文楽義太夫節として取り入れたとのこと。ストーリーは・・・ある独身大名が妻を得ようと太郎冠者をお供に西宮の恵比須様に詣でる。夢でお告げがあり、拾った釣り竿で大名は絶世の美女を釣り上げる。太郎冠者も同様に女性を釣り上げるが二目と見られぬ醜女だった・・・(フライヤー、当日配布のプログラムを参照。)


ご参考リンク:
CD「人間国宝 女流義太夫 竹本駒之助の世界(11枚組)」について→女流義太夫の魅力をTVで! - じゃぽブログ
女流義太夫「卅三間堂棟由来[平太郎住家の段]」について→速報!「語る」―節の競演 - じゃぽブログ
鶴澤津賀寿(つるざわ・つがじゅ)さんについて→【5/31(4)】鶴澤津賀寿《女流義太夫三味線方》 #charity531 - じゃぽブログ
西宮の「えびす宮総本社」について→淡路人形座(3)国生み神話と淡路人形浄瑠璃の発祥 - じゃぽブログ

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