じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

春日山節と長与みかん音頭

11月7日(水)に発売された民謡作品をご紹介します。
今作は、全日本民踊指導者連盟監修で選曲された「春日山節」(唄:鈴木正夫)と「長与みかん音頭」(唄:武花千草)カップリングです。

春日山節」は新潟県の新民謡です。昭和4年(1929年)、地元住民の依頼により、花見小唄とともに歌人相馬御風が作詞、中山晋平が作曲したものです。戦国時代の英雄上杉謙信の居城の跡として知られている春日山では、毎年盛大な謙信公祭が催されて、この曲が踊られているそうです。

「長与みかん音頭」は長崎県の新民謡です。長崎市の北に位置する長与町。昭和44年(1969年)、長崎県で国体が開催され、長与町ソフトボールの会場に指定されました。その為200年余の歴史を誇るみかんの産地である地元にふさわしい「みかん音頭」を創ろうと計画されて、歌詞を一般公募し作られた曲です。夏祭りや小学校の運動会では必ずと言っていいほど踊られている音頭で、大人から子供まで馴染みの曲です。

2曲ともオーケストラの伴奏で、明るく元気に唄えて踊れる曲です。解りやすい振付解説付きですので、よろしければ舞踊のお稽古にぜひお使い下さい。

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