じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

「新春浅草歌舞伎」

今年もよろしくお願いいたします。制作担当うなぎです。
おとといの成人の日は、雪になりましたね。成人の日の雪は、1998年以来15年ぶりのことだそうです。

その日は、千代田区国立劇場にお伺いしておりましたが、あっという間に雪景色となりました。(上写真:国立劇場)成人の方も大変だったと思いますが、国立劇場にもお着物のお客様も多く、一歩踏み出したその先が雪なのか、深い水たまりになっているのか、草履の方にとってかなりスリリングな感じでした。昔の方は、どうしていたのでしょうか…。
さて、毎週土曜日にブログを執筆させていただいておりましたが、本年から書き手が増え、11日に1回の執筆となりました。ですのでネタを収集してからタイムラグが発生してしまった時には、ご容赦くださいませ。という訳で、思い返せば今年の年始はお天気が良かった…2日、3日に所用で浅草に行きましたので、少し日が経っておりますが新春の浅草の様子をお届けします!

昨年5月に東京スカイツリーが開業し、益々盛り上がっている浅草ですが、浅草公会堂では「新春浅草歌舞伎」が開催中です。(公演日程2013年1月2日〜1月27日)
浅草は、江戸随一の繁華街として栄え、浅草公会堂からほど近い猿若町には、江戸時代中期以降、江戸三座と呼ばれる幕府公認の芝居小屋が立ち並び、賑わっていたそうです。第二次世界大戦後、浅草での歌舞伎興行はしばらく途絶えていたそうですが、昭和55年より「初春花形歌舞伎」として復活し、それ以来、若手の花形歌舞伎俳優たちによる熱気あふれる初芝居が大人気!とのことです。

今年の「新春浅草歌舞伎」の演目は、『勧進帳(かんじんちょう)』『極付幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)』他で、出演者は新春浅草歌舞伎ではおなじみの片岡愛之助さん、中村亀鶴さんの他に、市川海老蔵さんが14年ぶりに、また片岡孝太郎さんも16年ぶりのご出演とのことで、『勧進帳』では海老蔵さんが弁慶、孝太郎さんが義経を演じていらっしゃいます。また第1部の開幕前には、お年玉として〈年始ご挨拶〉があるそうで、若手花形俳優さんが舞台とは異なる自然な姿で登場されるとか。ファンの方にとっては楽しみですね!公式サイト→ 『新春浅草歌舞伎(松竹株式会社)』
それにしても、久しぶりに行ったお正月の浅草が、なかなか楽しくてぐるぐるとまわってしまいました。

こちらは、浅草公会堂。皆さん下を向いているのは、手形を見ています。

浅草寺は、3日目もまだまだ長蛇の列、この列の後ろは、どこまで続く!?(不明デス。)

浅草演芸ホールでは「平成25年初席番組」の公演が始まる前で、たくさんの方がいらしていました。(写真は2日の様子 )公式サイト→『浅草演芸ホール』

その先、浅草六区通りには浅草を代表する著名人の顔写真が。下、三波伸介さん。

浅草六区通りにある“世界で一番小さな劇場” 浅草リトルシアターでは、お笑い・お芝居・音楽ライブ・ショーなどなど、様々なライブが開催されているそうです。出演者の方々が、ライブのチラシを配っていらっしゃいました。そして3日の日に、その傍の路上でライブをやっていた「日本人の心、昭和歌謡を歌い、年配の方々から絶賛されている」という3人組『東京大衆歌謡楽団』さんに釘づけになってしまいました。
ということで、なかなか楽しかった浅草。気づいたら携帯の万歩計で10km歩いていましたので、ブログも勢いに乗って浅草公会堂の近くで気になったお店もご紹介してみます。
☆公会堂のお隣からからゴマ油の香ばしい香りが…、お腹が空いてきます!伝法院通りに面した『東京・浅草 大黒屋天麩羅』さん。
☆浅草の印傳、印伝、パッチワーク販売のお店『浅草前川印傳』さん。
☆江戸金銀工芸のお店『もり銀』さん。
☆それから、純邦楽のCDの品揃えが豊富です!『ヨーロー堂』さん。
皆様も是非浅草へ!

(制作担当:うなぎ)