じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

大覚寺(京都市右京区)

正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡(きゅうさがごしょだいかくじもんぜき)」。大覚寺真言宗大覚寺派の本山で、心経写経の根本道場・いけばな嵯峨御流の総司所でもあります。
ホームページトップ→旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山。
正式には旧嵯峨御所大覚寺門跡と称し、嵯峨御所とも呼ばれる。
平安初期、嵯峨天皇が檀林皇后とのご成婚の新室である離宮を建立されたが、これが大覚寺の前身・離宮嵯峨院である。


嵯峨院大覚寺となったのは、皇孫である恒寂入道親王を開山として開創した貞観18年(876年)である。
弘法大師空海のすすめにより嵯峨天皇が浄書された般若心経が勅封(60年に1度の開封)として奉安され、般若心経写経の根本道場として知られる。
明治時代初頭まで、代々天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務めた格式高い門跡寺院である。いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)でもある。時代劇・各種ドラマのロケ地としても有名である。

以上はこちらより引用→ 大覚寺とは – 旧嵯峨御所 大本山 大覚寺
下の写真、境内の東に位置する大沢池(おおさわのいけ)が何と言っても印象的です。日本最古の庭苑池だそうです。


上の写真内に書いてある百人一首の第55首(滝の音は…)は、この池の東端のあたりにある名古曽の滝跡についてのものとのことで、藤原公任(ふじわらのきんとう)がこれを詠んだときにはすでに現在のように滝が枯れていたそうです。
先日、当財団ではこのような公演を行いました→「百人一首の世界〜いにしえの恋のうた〜」 - じゃぽブログ

大覚寺の所在地は京都駅からみて西北方向、京都市右京区嵯峨大沢町4になります。バス路線図や地図で見ても左(西)の端のほうになりますね。嵯峨嵐山駅からは約17分/約1.3kmの距離です。

アクセス→http://www.daikakuji.or.jp/go/accesslist/
ところで、なぜ、右にあるのが左京区(さきょうく)で、左にあるのが右京区(うきょうく)なのか・・・平安京などに採用されたの条坊制(じょうぼうせい)に基づいた都市プランで、中央を南北に通っている通りが朱雀大路すざくおおじ)であり、これは北から南へ向かう道だから、とのことのようですね。こちらのページにも説明がありました→第104回 地名の「前中後」と「上中下」
朱雀大路は現在の千本通り(せんぼんどおり)の位置にありました。京都駅から京都御所方面、北へ真っ直ぐ延びている国道367号烏丸通り(からすまどおり)よりもずいぶん西寄りに、当時は中心となる通りがあったわけですね。ちなみに烏丸通り沿いには、1995年に廃校になった龍池(たついけ)小学校の校舎を活用して誕生した京都国際マンガミュージアムもあります。


大覚寺を訪れると配布されるパンフレットやホームページをを参考にさせていただきました。
大覚寺|大学概要|学校法人 大覚寺学園 嵯峨美術大学 嵯峨美術短期大学
嵯峨御流|大学概要|学校法人 大覚寺学園 嵯峨美術大学 嵯峨美術短期大学
『平安時代にタイムスリップ 朱雀大路を歩いてみよう』二条・烏丸・河原町(京都)の旅行記・ブログ by jilllucaさん【フォートラベル】
京都国際マンガミュージアム

(J)