じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

第35回松尾芸能賞贈呈式・祝賀会

去る3月28日(金)、帝国ホテル東京に於きまして「第35回松尾芸能賞」贈呈式・祝賀会が行われました。

この度、ビクター専属歌手である相原ひろ子さんが「松尾芸能賞」の「舞踊歌謡部門」におきまして『優秀賞』を受賞しました。

歴史と権威ある「松尾芸能賞」優秀賞受賞という大変喜ばしい出来事に、私ども関係者も胸躍らせながら贈呈式・祝賀会に出席させていただきました。
  

この公益財団法人松尾芸能振興財団は、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、振興し、もって我が国独自の文化、芸能の保存及び向上に寄与することを目的に、昭和54年に設立された財団で、昭和55年から毎年この「松尾芸能賞」を実施されています。

今までの受賞者を拝見しますと、だれもが知る大スターの名前がずらりと並んでいます。第1回の大賞は演劇部門の杉良太郎さん、第2回は映画演劇特別大賞として長谷川一夫さんでした。ここ数年ですと、第33回の大賞は演劇部門の三谷幸喜さん、昨年34回は舞踊部門で花柳壽輔さんが大賞を受賞されました。さまざまな部門に対し、広く賞を与えてくださる松尾芸能賞です。

今年の受賞者は下記の通りです。
  
【大賞】 波乃久里子(演劇)/【優秀賞】尾上松緑(演劇)・中川善雄(邦楽)・渋谷天外(演劇)・相原ひろ子(舞踊歌謡)/【新人賞】 福田こうへい(歌謡)/【特別賞】ペギー葉山(音楽)・竹本朝輝(舞台音楽)/【功労賞】中村小山三(演劇) (敬称略)

錚々たる受賞者の中、受賞者芸披露のコーナーでは、歌を聴いていただける機会まで頂戴しました。
  
2011年12月に発売した「さのさ舟」(作詞:志賀大介 作曲:山中博 編曲:坂下滉)を唄いましたが、この日の為に、創作新日本舞踊真乃流家元真乃繪吏様が、素敵なお衣裳を身に着けて、素晴らしい踊りで花を添えて下さいました。舞踊歌謡は踊りの為の歌ですので、歌と踊りが一緒になってこそ、引きたて合うこのとの出来る関係です。いつも相原ひろ子さんを応援してくださっている真乃家元との舞台に、どんどんと引き込まれていくような感覚でした。

今回、舞踊歌謡部門として相原ひろ子さんに光を当ててくださいましたこと、日本の伝統文化の普及の一環として舞踊歌謡曲を制作している弊財団の一人として、本当に感謝感激です。この新舞踊ファンが古典に、古典ファンが新舞踊に、それぞれ広く興味を持っていただける機会が増えることを願っています。
この会場には、長年にわたりお世話になっている作詞家、作曲家の先生方、歴代のディレクターの先輩方、レコーディングエンジニア他、相原ひろ子さんの受賞を心から喜んでくださる方々がたくさんお越しくださいました。私にとりましても本当に夢のような一日でした。この日の感激を忘れず、これからも芸の道を進む方々のサポートをしていきたいと強く思いました。

(K)