じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

佐渡へ(その四)金山と佐渡おけさ

佐渡金山へ行ってきました。

江戸時代から1989(平成元)年の採掘休止まで、国内最大の金銀の鉱山として日本の社会的・経済的基盤を支えたといわれています。
ところで「佐渡おけさ」を全国へ広めた名歌手をご存知でしょうか?その歌手とは、村田文三(ぶんぞう)さん。明治〜昭和という激動の時代を生き抜いた方です。佐渡鉱山にお勤めのところ、その豊かな声量と美声が周囲の人々から認められて一躍名声を得て、当時最先端の技術だったSPレコード(詳しくは当財団のデジタルアーカイブページをご覧ください)にその歌声が記録されました。当財団から3枚組のCD『村田文三全集』としてまとめられています。

このCDのブックレット「佐渡おけさと村田文三(執筆:本間壮平氏 東京相川会副会長)」によれば、藤原義江さんが“「おけさ」を男の涙と言っていたほどにこの歌に感銘して…”とあり、当時の人気テナーをも魅了するほどの声だったとのこと。こうして全国区となった「佐渡おけさ」。現在も歌は受け継がれ、日本全国の民謡のなかでも屈指の人気曲として知られていますよね。
たとえば、当財団のホームページ内作品検索コーナーで曲名「佐渡おけさ」を検索するとたくさんのタイトルが見つかります。
そのなかのひとつ『決定版 日本の民謡 6 新潟』にも1曲目から「佐渡おけさ」が収録されています。

じゃぽブログの「佐渡おけさ」についての投稿、ぜひご覧ください。
佐渡のトキ(2012年4月23日)
(おまけ)吉永小百合さんのJR東日本のCMでおなじみ、宿根木(しゅくねぎ)の三角家。舟形の家とも呼ばれています。宿根木は昔懐かしい風情の街並みが大切に保存されていて、素晴らしいところでした。

(じゃぽマガジン編集 Tas)