じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

津田ホール「春の宴」


2月の最後の日、文楽の東京公演に行ってきました。国立劇場の前の白梅は満開で、春が近いことを思わせます。出かけたのが第3部の「国性爺合戦」だったので、外は暮れかけていて写真はいまいちですが、いい香りが漂っていました。
この日はその前、1時半から千駄ヶ谷の津田ホールで日本音楽集団の定期公演がありました。(→日本音楽集団 第214回定期演奏会 「5人の作曲家、5つの新作」 | jtcf.jp – 公演) 新作ばかり5曲で、50周年記念の年度の掉尾を飾る熱気あふれる演奏会でした。
津田ホールは今月末、2015年3月で閉館するとのこと、日本音楽集団の定期公演も、長らく親しんできた津田ホールは今回が最後でした。邦楽専用ホールというわけではなく、緞帳もありませんが、本当に多くの邦楽の演奏会が開かれ、演奏家にもファンにも愛されてきたホールです。
日本音楽集団のような邦楽オーケストラもいいですが、とくに尺八や笛の響きがよく、もうこのホールでは聞けないと思うと惜しい気持ちでいっぱいです。
その津田ホール最後の主催公演《春の宴》が3月13日に開かれます。テーマは邦楽ならぬ「豊楽」!

津田ホールのホームページから引用します。

津田ホール最後の主催公演《春の宴》〜 一夜かぎりの“豊楽”演奏会
邦楽囃子笛方の福原徹と作曲家・ピアニストの中川俊郎。邦楽と洋楽/古典と現代の融合、超越、越境…などの言葉も透けてしまう異色の組み合わせに、尺八・囃子も加わって、津田ホールに刻まれた音の記憶をあしたへとつなぐ、一夜かぎりの《春の宴》を開催いたします。

尺八の善養寺惠介さん、お囃子の福原百之助さんも出演します。詳しくはこちらをご覧ください。→http://tsudahall.com/concertinfo/concertinfo/concert20150313.html
音の記憶をたしかめ、聞きとどけるために、ぜひ「春の宴」に立ち会いたいものと思っています。

(Y)