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公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

小沢昭一『ドキュメント 日本の放浪芸』

ドキュメント・レコードの金字塔と言われる『ドキュメント 日本の放浪芸』シリーズ全4巻が再来月(2015年12月)、そして2016年1月と、2回に分けて「豪華愛蔵版 デラックス・エディション」としてビクターエンタテインメントから復刻されます。

1971 年から1977 年までに発売された、【小沢昭一「ドキュメント 日本の放浪芸」】
シリーズ全4部作。小沢昭一が自らの足で日本各地を歩き、高度経済成長のさなか滅びつつあった放浪芸人による、門付け芸、大道芸、路上の商い、流し、香具師(テキヤ)、琵琶法師、僧侶による節談説教(ふしだんせっきょう)、ストリップ・・・などを約15 年の歳月をかけて現地録音した音源の数々。
時にユーモアを交えて、時に辛辣に語る小沢節のナレーションによって、単なる芸能発掘の記録ではなく、聴くエッセイのように愉しむことができる一代取材記ともなっています。
俳優として揺るぎない評価を得ながらも、生涯をかけて追求した“芸能の根源”が、この“放浪芸”であり、その研究の集大成が、この「日本の放浪芸」シリーズと言っても過言ではありません。

1999年にCD化はされていましたが、今回、未公開音源の初収録に加え、本編は96kHz/24Bitでハイレゾもされるとのこと。
さらには1970年代にLPレコードとして発売されたときの、LPサイズオリジナル豪華資料解説書未発表写真などを満載したスペシャルブックが各巻に付きます。解説書は1999年のCD化の際にはコンパクト版としてリサイズされ編集されたものでしたから、これは嬉しいですね。

今回の復刻はココが違います!
★オリジナルアナログマスターテープからマスタリングした、ハイレゾ音源のダウンロードカードを封入。
★これまでお蔵入りとなっていた貴重な未公開音源をボーナスCDとして初収録。
★当時のオフショット写真や貴重な資料などをスペシャルブックとして収録。

続報があればまたお伝えいたしますが、全巻購入の方には完全未発表のスペシャル音源のプレゼントも企画されているようです! 1999年発売時の全巻購入者にはスタジオ録音による明瞭音質かつラップ音楽のようなグルーヴ感が素晴らしい「秋田万歳」のCDがプレゼントされていますので、今回はどんな貴重な音源が収録されるのか、期待が高まります。


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なお1999年の初CD化バージョンは廃盤にはならないようですが、もし手に入れたいかたがいらっしゃれば、中古盤店などで今のうちに探すのがよいかもしれません。


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(J)