日本伝統文化振興財団は1993年ビクターエンタテインメント社を基金元として設立され、爾来伝統音楽・芸能分野のCD・DVDの公刊、歴史的音源のアーカイブ化と公開、各種公演、顕彰や演奏会支援による実演家育成、楽器貸出による邦楽教育支援、国際交流な…
大正から昭和初期にかけて、邦楽界では宮城道雄らが西洋音楽の影響を受けて新しい日本音楽の創造に取り組んでいた。同じころ美術の世界において「東西の絵画の綜合」というテーマを掲げ、日本の精神文化に根ざした独自の油彩画を追求する一人の画学生がいた…
1966年に開場し、歌舞伎・文楽・舞踊・邦楽・落語などの伝統音楽・芸能をはじめ、現代邦楽の実験的演奏会やアジア諸国の音楽・芸能との交流の場として長らく重要な役割を果たしてきた国立劇場は、老朽化から建て替えが決まり、昨年10月29日の式典を…
日本の伝統音楽・芸能分野(無形文化)のデジタル音源・映像をダウンロード販売する専門店《じゃぽオンラインストア》では、このたび日本に古くから伝わる袋物の工芸技術(無形文化)に新しいデザインのエッセンスを加えた伝統革工芸品を制作・販売するCoque…
大英博物館(ロンドン)の三菱商事日本ギャラリーでこの4月6日より公開になった特別展示「京と大坂-都市の華やぎとサロン文化1770年~1900年」の音声ガイドに、今年3月に発売のCD『みすじの糸~杵屋勝国の世界~』収録の「二人椀久」の音源が使われてい…
日本伝統文化振興財団は、一九九三年ビクターエンタテインメント社を基金元として設立され、爾来伝統音楽・芸能分野のCD・DVDの公刊、歴史的音源のアーカイブ化と公開、主催公演、顕彰や演奏会支援による実演家育成、楽器貸出による邦楽教育支援、国際…
前回のブログでは月額定額制の音楽配信サービス、サブスクリプション(サブスク)を利用して「秋の夜長に邦楽三昧」というテーマを取り上げましたが、スマホ、タブレットやパソコンで音楽を聴くことに抵抗がある方もいらっしゃるかも知れません。デジタル機…
昨今片手にのるスマホやタブレットで世界中の音楽が手軽に楽しめる聴き放題の音楽配信サービス、サブスクリプション(サブスク)が音楽の聴き方の一つとして定着した感があります。今やWi-Fiやモバイル通信によるネット接続がどこにいても可能な時代、月に10…
2023年8月は「東京音頭」が誕生してから90年。百年近い時を経てなお歌い踊り継がれる「東京音頭」の誕生とその後の影響を紹介する講演会が以下の通り開催されます。 講演名:「東京音頭」という新民謡の発見〜地域振興曲の誕生90周年 日時:2023…
去る6月10日、国立劇場の自主公演「現代邦楽名曲選〜創作の軌跡」の中で、諸井誠作曲の「有為転変」が上演された。三人の演奏者が位置を変えながらアドリブを交えて演奏するこの曲は、1972年、諸井の空間音楽の一頂点とされる「S.M.のためのシンフォニア−…
2023年7月2日(日)、東京・国立劇場小劇場にて開催される「千人鼓こころの祭り」公演の第2部〈夢玄の世界〉にメンバーが出演。2007年発売のCD「夢玄Ⅲ/かぎろ火」収録の人気曲「雪の大和路」を藤間心・内田幸子(藤間心翔)が、2000年発売のファーストアル…
西暦2000年の記念すべき年に、歌舞伎・長唄の第一線で活躍する杵屋勝四郎(唄方)、杵屋勝七郎(三味線方)、望月太津三郎(囃子方)の3人が江戸の昔から伝わる音楽と今日の音楽スタイルを大胆に融合させ、現代に生きる人々と伝統音楽の架け橋になるこ…
滋賀県米原(まいばら)市。琵琶湖東岸の北(湖北)に位置し、人口およそ4万人。近隣の長浜市や彦根市を含めても20数万人という小規模な地方都市ながら、中山道から北陸に向かう街道の分岐点にあり、かつては琵琶湖水運に接続する交通の要衝として栄え、薬…
本日5月8日、新型コロナ感染症が5類感染症に移行したことで3年間に及ぶ不自由な生活が終わりを告げ、元通りの生活が戻ってきました。(ただし、個人の判断になったとは言えTPOに応じてマスク着用が必要とされています。)この間、大きく変わったことの一…
侍ジャパンが世界一を奪還した第5回WBC。優勝の興奮はいまだ冷めることなく、連日感動的なシーンやエピソードがたくさん紹介されています。私も開催期間中はテレビの前で盛り上がり、優勝に感動して涙したひとりです。 チームワークの良さが感じられ、同…
やわらかな春の日差しを感じた3月4日(土)、横浜・馬車道KING‘S BARにて「民謡GROOVE」のライブが開催されました。<民謡×ドラム>というコンセプトのライブ。2部構成で全国の民謡を披露。 【第1部】牛深ハイヤ節、どや節~大漁唄い込み、よさこい節~よさ…
令和5年2月26日(日)、歴史と伝統の街金沢にて、北陸民謡の第一人者、加賀山昭さんの公益財団法人日本民謡協会「技能章」受章、書籍「民謡 わが人生」出版記念、また、娘で同じく民謡歌手として活躍中の加賀山紋さんの「令和元年度石川県文化奨励賞」受賞を…
先日の朝日新聞の「声」欄が郷土芸能を特集していました。大人に交じって、地元の伝統芸能を絶やさないようにと問題提起をする長崎県の高校生や民族の舞踊が心の支えになっているという朝鮮初級学校生の投書が印象に残りました。また、ユネスコ無形文化遺産…
創作邦楽集団[夢玄]が4作目となるCDアルバムを制作中。 人類を脅かす感染症のパンデミック、多くの人命を犠牲にしながら終わりの見えない戦争…。混迷の時代を生きる私達に鮮烈なメッセージを送る新プロジェクト夢玄Ⅳが動き出します。 この夏、何かが起こ…
しばらくお休みしていた本ブログですが、土の中で冬ごもりをしていた虫たちに倣って、本日より再び動き出します。 この一年力を注いできたのが伝統音楽ジャンルの音楽配信です。 当財団ではこれまでに約1,000タイトルのCDを発行してきましたが、その中から権…
日本伝統文化振興財団は、一九九三年ビクターエンタテインメント社を基金元として設立され、爾来伝統音楽・芸能に関するCD・DVDの公刊、SPレコード音源のアーカイブ化と「歴史的音源(国立国会図書館)」での公開、主催公演、顕彰や演奏会支援による…
頌春 日本伝統文化振興財団は平成五年の発足以来、日本の伝統文化の振興と発展に向けた公益事業に取り組んでまいりました。引き続き無形文化の記録・保存・公刊、公演支援、国際交流、教育支援など日本の伝統文化を支える事業を推進していく所存です。 近年…
このたび日本伝統文化振興財団制作の「地歌のいろは~九州系地歌と上方地歌の競演~」(藤本昭子、菊央雄司ほか)(2021年3月24日発売)が、令和3年度(第76回)文化庁芸術祭レコード部門の大賞を受賞しました。 本作品は、地歌箏曲家藤本昭子が主催した地歌…
西新宿にある芸能文化の拠点「芸能花伝舎」で、楽しみながら伝統文化の素養を身につけませんか?プロの実演家が親身に指導します。子どもたちの未来につながる、ホンモノの教養を! *************************** 令和3年10月5日…
第25回日本伝統文化振興財団賞と第10回中島勝祐創作賞について、改めてご報告いたします。 第25回日本伝統文化振興財団賞の受賞者は池間北斗(いけま ほくと)さん。沖縄在住の琉球箏曲の演奏家です。贈賞理由は次のとおり。 [贈賞理由] 琉球器楽の琉球箏…
「古典芸能の精髄~日本舞踊」(主催:文化庁、主催・制作:公益財団法人日本伝統文化振興財団)は、以下の3つの動画配信プラットフォームで2021年2月20日(土)朝8時から配信を開始します。 長唄「雨の四季」と清元「子守」の2演目が視聴できます。 動画配…
文化庁委託事業の公演「古典芸能の精髄~日本舞踊」(主催:文化庁、公益財団法人日本伝統文化振興財団)を2021年1月23日(土)、日本橋公会堂で無観客で収録しました。2月に映像配信の予定です。 日本舞踊の立方は第24回日本伝統文化振興財団賞受賞者の花柳…
頌 春 日本伝統文化振興財団は平成五年の発足以来、日本の伝統文化の振興と発展に向けた公益事業に取り組んでまいりました。引き続き無形文化の記録・保存・公刊、公演事業、国際交流、教育支援など日本の伝統文化を支える事業を推進していく所存です。 昨年…
日本伝統文化振興財団制作のCD「雪墨 YUKISUMI/藤本昭子 佐藤允彦」(2020年4月22日発売)が、令和2年度(第75回)文化庁芸術祭レコード部門の大賞を受賞しました。 地歌箏曲の藤本昭子さんとジャズピアノの佐藤允彦さんという驚くべき組み合わせで、日本の…
2020年10月8日、トッパンホールで開催された「第十四回 善養寺惠介尺八演奏会」に伺ってきました。今年の春から、コロナ禍で邦楽の演奏会も軒並み中止、延期となったなか、本当に久しぶりの演奏会でした。 チラシには、ご本人のメッセージとして「新型コロナ…