じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

民謡専門誌「みんよう春秋」

隔月(奇数月)に発行されている民謡の専門誌『みんよう春秋』をご紹介したいと思います。長年にわたり民謡ファンに愛され続けている『みんよう春秋』。民謡大会や各種イベントの模様をレポートする【みんよう前線】コーナーや、注目アーティスト紹介、今後…

沢井忠夫プレイズ宮城道雄

じゃぽ音っとブログ2010年10月15日 <CD「春の海〜水の変態 安藤政輝 宮城道雄を弾く」ご紹介>じゃぽ音っとブログ2011年3月23日 <『宮城道雄 合奏曲集成』(5CD)>じゃぽ音っとブログ2011年12月29日 <宮城合奏団 委嘱作品集> 当ブログでは宮城道雄関…

声に出たのは土佐弁?

このところ足が地に着かない毎日を過ごしているせいか(いや、いつも落ち着きなくしているせい)自分の言葉のイントネーションが少しいつもと違う(?)時がありました。その時は笑い話で過ごしていましたが、その後「○○さんの言葉は土佐弁に似てますね」と…

唄い継がれる民謡

この度の東日本大震災により、被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。今日の東京は晴天に恵まれました。青空の下、春を感じながら外を歩きましたが、この大震災で今なお厳しい状況におられる方々の事を考えると、胸が痛みます。日本が一丸となって、…

宮城合奏団 委嘱作品集

先日、『宮城道雄 合奏曲集成』(→◆)のご紹介をしましたが、今度は宮城合奏団によるCDをご紹介します。 響 ―ひびき―宮城合奏団 委嘱作品集 (CD2枚組) 近代邦楽の父、宮城道雄は、自身の演奏・作曲活動に加えて、多くの優れた演奏家たちを育成しまし…

乗り越える一冊

先日とある週刊誌を読んでいたら、「苦難を乗り越える一冊」というテーマでさまざまな作家の方が古今東西の名著を取り上げていました。もし自分なら……と考えていて、急に思い浮かんできました。 團伊玖磨著「パイプのけむり」團伊玖磨さんといえば、じゃぽ音…

芸術と生活

東日本大震災から二週間が経ちました。 この度、被害に遭われた皆様、被災者のご家族の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い、復興をお祈り申し上げます。東京でも、中止となるイベントの知らせを聞いては、なにも考えることなく、演奏会や演劇…

CD「奄美しまうたの原点/中山音女〜幻の名盤復刻〜」発売は5月11日に延期

CDの発売が延期になりました・・・ということで、22日火曜の21時半ころにツイートいたしました。「奄美しまうたの原点/中山音女〜幻の名盤復刻〜」 (変更前)2011/4/20→(変更後)2011/5/11多くのかたから「待ってますのでよろしくお願いします。」「残…

『宮城道雄 合奏曲集成』(5CD)

日本を代表するクラシックCD専門誌、月刊『レコード芸術』(音楽之友社)。現在発売中の3月号の特集は、〈大豊作時代到来! 「全集」徹底ガイド〉。たしかに言われてみれば、このところ作曲家、演奏家、その他様々な切り口から、メジャー・レーベルで長くお…

東日本大震災

戦後最大の大災害。東日本大地震。原子力発電所の事故。電力不足による停電・・・。 とんでもない事態が起こってしまいました。当たり前の日常生活が一変してしまった。当たり前だった生活がどんなに幸せだったのか考えさせられました。 地震当日、交通手段…

メール転送またはツイッターRTの前に

メールやツイッターは便利ではありますが、親切心から転送もしくはRT(リツイート)した情報がもともと間違っていて、かえってどなたかの迷惑になってしまうということが、現在問題になっているようです。 総務省のこのページには、そういった問題について…

ラジオに耳を傾けて

ラジオ局に勤める友人から、被災地のラジオ局が懸命にがんばっているという話を聞きました。 ラジオ福島と東北放送(仙台)が下記のU-Streamで配信されています。被災地の方の声、安否情報、被災状況、さまざまなメッセージなどが刻々と流れてきます。よかっ…

文楽、Bunraku

大震災から一週間あまりが過ぎました。日常の一週間とはかけ離れた、気が遠くなるような日々。 被災された方々に心よりお見舞い申し上げ、いち早い復興を願わずにはおれません。先日3月15日の当ブログ“映画「冥途の飛脚」上映情報”◆が掲載されたことにちなん…

DVD能と花の二夜

山本東次郎家の狂言のDVDを以前紹介しましたが(→◆)、つづいて能・狂言のDVDを2つご紹介します。 惜しまれつつ姿を消した円形劇場「札幌メディアパーク・スピカ」での能・狂言シリーズ、最終上演「能と花の二夜」のライブ公演を収録したもので、いけ…

発売延期と配送遅延のお知らせ

東日本大震災の影響によって東京電力が行なっている計画停電と、それに伴う交通機関の運休により、工場の稼働、作業人員の確保に困難が生じており、CDの生産、納品、発送のすべての業務に大きな支障が出ております。安定した電力供給状況に戻るまでは、品切…

芸術選奨文部科学大臣賞と新人賞が決定

平成22年度(第61回)芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞が発表されています。これは昭和25年(1950年)から毎年度、「芸術各分野において、優れた業績をあげた方、または新生面を開いた方に対して」文化庁から贈られるものです。今年度は、邦楽関連では…

映画「冥途の飛脚」上映情報

映画「文楽 冥途の飛脚」(3月2日の当ブログ記事<文楽の映画「冥途の飛脚」>を参照)の上映状況についてご案内いたします。 上映館である東京都写真美術館は、本日15日まで地震災害のため緊急休館しておりましたが、明日16日(水)より開館、上映の再開が…

東大寺二月堂で

3月12日の深夜、奈良の東大寺では今年も「お水取り」が行われました。3月1日から14日間にわたって東大寺の二月堂で行われる「修二会(しゅにえ)」という法会のなかでもっとも大切な儀式です。 大きな籠松明(かごたいまつ)が11本上がったあと、練行衆によ…

東日本大震災、私なりの今のまとめ

<110314追記>ウィキペディアに「2011年東北地方太平洋沖地震」の項目が立っています→http://bit.ly/eriz6J <110322追記>http://setsuden.yahoo.co.jp/ <110324追記>http://agilemedia.jp/311/ <110404追記>公益(財)日本伝統文化振興財団 on Twitter:…

ツイッターに関して有効な情報があります

こちら東京でも余震が続いています。この災害のなかでも携帯電話などよりも連絡が取れているツイッターに関して、ツイッター社から現在の有効な使い方についての情報がこちらの「twitterブログ」に掲載されています。 http://blog.twitter.jp/2011/03/blog-p…

皆様のご無事を祈っています

本当に大変なことになってしまいました。 現在、2011年3月12日土曜日になりまして、午前0時40分。 私は家に帰れなくなり、東京タワーの近くのある場所でコンピュータを借り、情報を収集しているところです。 テレビでは地震報道が続いています。 皆様のご無…

奇跡の優秀録音盤

『STEREO』、『オーディオアクセサリー』、『季刊AUDIO BASIC』、『ステレオサウンド』・・・近年、ほとんどのオーディオ専門誌は月刊から季刊に移行しています。オーディオ・ファンの絶対数が減少した、昔ほど広告費が集まらない、等々、そこには色々な理由…

別冊太陽「日本の音楽」No.75(1991年・秋)

「日本の音楽」を幅広い視点から魅力的に紹介した本はいくつかありますが、なかでも本書は柔軟・清新な観点で日本音楽の特質を浮き彫りにして、また対談形式で読みやすく、音楽に関連した屏風絵や譜本をはじめ豊富なカラー図版を含み、優れた編集と美しいレ…

都々逸って?!

「都々逸」とは「どどいつ」と読みます。三味線と共に歌われた俗曲で七七七五の二十六文字に節をつけて歌います。男女の情を表現したものが多く、江戸末期に流行。 昨日、柳家三亀松(やなぎや みきまつ)の都々逸のCDのお問い合わせを頂いた事をツイッター…

尺八工房訪問記

先日、東京の下町・墨田区にあります、尺八工房まつもと様を訪ねました。ホームページ→尺八工房まつもと 松本浩和 主宰の松本浩和さんは大阪の堺ご出身、京都で過ごされていた大学時代、尺八の製作と演奏を同時期に始められたそうです。現在は工房を運営しつ…

大人になった虫捕り少年

先週のブログで紹介した(→◆)「地域伝統芸能まつり」(NHKホール)では、第2日に山本東次郎家による狂言「六地蔵」がありました。東次郎さん演じる怪しげな仏師が登場して、きっとこうなるにちがいない!というお約束どおりの展開ながら、共演者が大まじめ…

東京マラソン、お祭り、芸能

先週日曜日、東京マラソンがありました。 高い倍率の抽選に当たった友人が今回は扮装して出走するというので、カメラを持って出かけてきました。普段はバスや自動車が走る広い道路が3万5千人を超えるランナーに開放されるというこのビッグイベント、機会があ…

テノール歌手 木下保先生(2) 

2月28日に、テノール歌手 木下 保(きのした たもつ1903〜1982)先生のお話を致しましたが、本日はその続きをご紹介します。 前回は、ヴァイオリニスト志望から声楽家へ転向した木下先生が、留学を決意したところで終わりました。急に転向を決めたので、…

ひな祭り

今日は3月3日、桃の節句。今年のひな祭りはとても寒い1日でしたね。ひな祭りにはいろんな思い出があると思いますが、いかがですか?私は幼い頃、家に帰って和室に美しい雛人形が飾られているのを見て興奮し、姉達とはしゃぎまわっていましたね。ですが、雛人…

文楽の映画「冥途の飛脚」

今週の5日(土)から、恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館で大変貴重な文楽の映画『冥途の飛脚(めいどのひきゃく)』リマスター・エディションの初上映が始まります。この映画はカナダの映像作家マーティ・グロスさんが1979年夏に京都の旧大映…