じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『柔道一直線』そして自然体…

8月23日にパリで開幕した柔道の世界選手権が先日、28日に閉幕しました。最終日は国別団体戦が行われ、日本女子は決勝でフランスに敗れ、銀メダルに終わり、男子は準決勝でフランスに競り負け、銅メダルでした。 【毎日新聞より】 現在、フランスでの柔道人口…

どじょうすくい

蝉の声も段々消えつつあり、夜になるとコオロギの声がよく聞こえるようになりました。今朝の通勤時の日差しも柔らかく感じ、思い做しか秋が近づいているようにも・・・。 そんな今日、週末に名古屋へ行ってきたKさんからレコード店「明治屋商店」さんから預…

「邦楽解体新書」

8月20日(土)と21日(日)の2日間、東京、両国の江戸東京博物館ホールで邦楽ウィークエンドという催しがありました。1日目は「歌舞伎尽くし」、2日目は「三味線・箏尽くし」。 2日目の「三味線・箏尽くし」に行ってきました。開演の20分ほど前に着くと…

あのジャージは鱗文様?

ツール・ド・フランスなどの、海外の自転車ロード・レースを見ていると、その中のプロ自転車チームに「ケースデパーニュ」というスペイン国籍のチームがありました。 【ケースデパーニュの ユニフォーム・ジャージ : J-SPORTSのHPより】 このチーム・ジャー…

隅田川花火大会

7月30日に予定されていた今年の隅田川花火大会。震災の影響から延期され今日、ついに開催……自分はテレビで観るくらいしかできませんでしたが、きっと関係者をはじめ、開催を願う方々の思いが詰まった意義深い大会だったのだと思います(公式HP→◆)。隅田川の…

肥後の琵琶弾き 山鹿良之 その2

本日は、先週ご紹介した肥後琵琶奏者 山鹿良之師の続きです。琵琶語りひと筋に生き、最後の芸人と呼ばれた山鹿良之師。とにかくすごかったのは、外題(演目)を、200段以上も暗記していたそうです。だいたい1段で、30分以上あるそうですので、その伝承量は…

菊池杜支朗アルバム「古調・津軽あいや節」

昨日8月24日(水)、民謡歌手・菊池杜支朗(きくちともしろう)さんの新アルバム「古調・津軽あいや節」が発売となりました。菊池杜支朗さんの民謡への熱い思いがたくさん詰まったアルバムですので、ご紹介させていただきます。 まず、菊池杜支朗さんのご紹…

「京のみやび」井上八千代・藤舎名生

昨夜足を運んだのは、国立劇場で開催された井上八千代さんの舞と藤舎名生(とうしゃ めいしょう)さんの笛を中心とする公演「京のみやび――京舞と一管の調べ」。本公演はNHKが制作する「芸の真髄シリーズ」の第五回。昨年開催された第四回は、清元二派の80年…

松ケンを観に。

今ちょっと気になる松ケン。松山ケンイチの映画『うさぎドロップ』を観に行ってきました。 内容も知らずにプラリと入ったら、やけに子供連れが多かった。夏休みだから?あーなるほど、天才子役の芦田愛菜ちゃんが出演していました。心温まるファミリー映画。…

東京の交通100年博

明日23日で処暑。2011年の夏も終わりにさしかかっています。子供にとっての夏休み(地域によってはすでに秋の始業式が始まっているかもしれません)も終盤ですが、子供だけでなく大人も楽しめそうな都内の催し物へ先日行ってきました。 都営交通100周年記念…

9月の邦楽演奏会

8月も下旬となりました。金曜日の雨以来、猛暑も影をひそめています。このまま秋に向かうのでしょうか? いいえ、きっと残暑が待っていると思いますが、9月に入るといくら暑さがきびしくても秋の気分になるから不思議です。 秋といえば音楽会。以前のブログ…

今日のパリは

数日前にシャルルドゴール国際空港に着いてから地方をめぐり、1200キロ以上走行してパリにいったん戻ってきました。都市部に来て急に気温が上がったようです。27度から30度くらい・・・空気は乾いてるので日本の暑さとは違うのですが、日ざしはとても強いで…

肥後の琵琶弾き 山鹿良之

先日のブログで、「山鹿灯籠まつり」にお声がけくださった木村理郎さんをご紹介しましたが、木村さんとご一緒に制作させていただいたCDが、「肥後の琵琶弾き 山鹿良之の世界〜語りと神事〜」です。 山鹿市は「やまが」ですが、山鹿さんは「やましか」です…

音楽に関する展覧会2つ

今日も暑い一日でした。こう暑いと、休みの日は海やプールにでかけるより冷房のきいた屋内ですごすほうがうれしいという方も多いことでしょう。そんな方のために、邦楽と関わりの深い展覧会をご紹介しましょう。 東京都港区虎ノ門のホテルオークラ正面玄関前…

東京スカイツリー音頭、本日発売!

何度かこのブログでもご紹介した「東京スカイツリー音頭」。本日、全国発売となりました! 既にテレビや新聞等でも取り上げられているこの「東京スカイツリー音頭」。元々は墨田区業平を拠点に活動する「舞の会」インターナショナル(会長・寿々喜美州氏)が地…

ある夏の日

八月もちょうど半分が過ぎました。心配していたセミも(私だけ?)ある日一斉に鳴き始め、夏の暑さを一層盛り上げています。私の家の廻りのセミは、明け方と夕方、そして夜鳴いています。まるでカラスのようです。 ある朝、いつものようにセミが鳴き出し、そ…

郡上おどり、白鳥おどりのCD、DVD

毎夏必ずテレビのニュースでも取り上げられる郡上おどり。お盆の時期に連日観光客を含む大勢の人たちが徹夜で踊ることで知られ、郡上おどりでは「盂蘭盆会」、白鳥おどりでは「徹夜おどり」と称し、午後8時から翌朝4時頃まで続きます。でも、踊りは7月か…

また五行思想について少し

先日五行思想について少しまとめたのですが、これは日本の音楽の場合、「調子」の各調に対応するそうです。 以下のようになります。。。。 aは方位、季節、色。 bは古文書にある演奏方だそうです。 1. 壱越調 (いちこつちょう) a) 中心・土用・黄 b)「水晶を…

夏のみかん

いったん落ち着いたかのように見えた暑い日が、いまふたたび続いています。このうだるような暑さのなか、“冷凍みかん”のことを思い出し、即購入。 京都駅でのショット。関東に住んでいる自分は、いつの日からか夏の日に冷凍みかんが食べられないことに気づき…

山鹿灯籠まつり

「く」もが流れる青い空 「ま」た行きたいな阿蘇山へ 「もっと」遠くへ南阿蘇 と、今回は「くまもと」。それにしても歌心が、いまいちで、すみません。あっという間に夏も後半ですね。まだ、何処へも出かけていらっしゃらない皆さん(自分)へ、だいぶ前に訪…

香港ハイエンドショー2011

8月4日から7日まで香港のコンヴェンションセンターにおいて香港ハイエンドショーが開催されました。このハイエンドショーはアジア最大で、この3日間の入場者数は20万人を超える大きなイベントです。 商品の出展会社はハードウェア関係では地元香港の他…

「八月がそこにいた」 三善晃の音楽

昨日は長崎に原爆が落された日。その三日前は広島に。終戦後に生まれた者にとっては、夏が巡ってくるたびに、自身と戦没者をつなぐ経路について考えることを促されます。それは、どのようにして「戦争」を知るかという手続きとも結びついているのでしょう。…

恐竜とわたし(^o^)

今年も恐竜展が開かれています。気がつくと毎年必ず何処かで・・・日々色々な事実が発見され研究されているってことですね。 2年前に千葉の幕張メッセで行なわれました恐竜展では、「マメンキサウルス」(首長竜)の物凄く大きな骨の標本がメイン会場いっぱ…

小さな哲学者たち

昨日に続いて映画のことです。先月でしたが、映画『小さな哲学者たち』を観ました。この映画はフランス、パリ郊外の幼稚園における3歳の園児達が5歳の卒園を迎えるまでの2年間のドキュメント。この幼稚園の中では月に数回哲学の時間が設けられ、先生が「愛っ…

映画「大鹿村騒動記」

映画「大鹿村騒動記」を見てきました。 主演俳優で、制作立案者でもあった原田芳雄さんが公開の3日後に亡くなったことで話題になりましたが、その舞台が実在する大鹿村の村歌舞伎であることから、気になっていた映画です。 芸達者な配役によって繰り広げられ…

「テイク・ファイブ」

昨夜、NHK教育テレビの番組「にっぽんの芸能」◆の前半「花鳥風月堂」での箏とフルートによる「テイク・ファイブ」に釘づけ。演奏するお二人の女性は、Lipsというグループ(LipsのHPはこちら→◆)で、箏を演奏していたのは、山田流箏曲演奏家の鈴木真為さん。…

和歌すごい。

先週のブログ、テノール歌手 木下保先生シリーズ9回目、「やまとことばを美しく」でたどり着いた、やまとことばのすばらしさ。木下先生は必ずしも、やまとことば=和歌ということではなく、日本の言葉をうつくしくというご指導だったようですが、それとは別…

イーグスル音頭

8月17日(水)に発売されるシングルCDをご紹介します! 宮城県の民謡歌手・庄司恵子さんが歌う「イーグスル音頭」(カップリング曲「ありがとう人生」)。 「イーグスル?」「イーグルス?」ん?どっち?と思われるかもしれませんが、「イーグスル音頭」です。こ…

パウル・クレー展に行きそびれました(> <)

地下鉄竹橋駅の近くに東京国立近代美術館があります。毎日通勤電車の中からホームの壁にあるパウル・クレーの大きな絵の看板を見ては気になっていて、いつか行こうと思っていたら終わってしまいました『パウル・クレー おわらないアトリエ』が〜(笑)とても…

「夏・東京の太鼓」、そして三善晃

「世代をこえて、広がる感動。東京から発信する伝統文化」というキャッチ・コピーで、東京都が数年来取り組んでいる「東京発・伝統WA感動」(◆)。このプロジェクトは次の三つの柱から構成されています。(1)子どもたちに実際に伝統音楽・伝統芸能に触れて…