じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

2023-01-01から1年間の記事一覧

サブスクはいい音で。

前回のブログでは月額定額制の音楽配信サービス、サブスクリプション(サブスク)を利用して「秋の夜長に邦楽三昧」というテーマを取り上げましたが、スマホ、タブレットやパソコンで音楽を聴くことに抵抗がある方もいらっしゃるかも知れません。デジタル機…

秋の夜長に、サブスク邦楽巡り。

昨今片手にのるスマホやタブレットで世界中の音楽が手軽に楽しめる聴き放題の音楽配信サービス、サブスクリプション(サブスク)が音楽の聴き方の一つとして定着した感があります。今やWi-Fiやモバイル通信によるネット接続がどこにいても可能な時代、月に10…

夏の盆踊りシーズンに行ってみたい講演会のご案内

2023年8月は「東京音頭」が誕生してから90年。百年近い時を経てなお歌い踊り継がれる「東京音頭」の誕生とその後の影響を紹介する講演会が以下の通り開催されます。 講演名:「東京音頭」という新民謡の発見〜地域振興曲の誕生90周年 日時:2023…

複製芸術としてのレコードを想う〜諸井誠作曲「有為転変」の再演を機に

去る6月10日、国立劇場の自主公演「現代邦楽名曲選〜創作の軌跡」の中で、諸井誠作曲の「有為転変」が上演された。三人の演奏者が位置を変えながらアドリブを交えて演奏するこの曲は、1972年、諸井の空間音楽の一頂点とされる「S.M.のためのシンフォニア−…

生〈夢玄〉を聴く千載一遇のチャンス~最新出演情報

2023年7月2日(日)、東京・国立劇場小劇場にて開催される「千人鼓こころの祭り」公演の第2部〈夢玄の世界〉にメンバーが出演。2007年発売のCD「夢玄Ⅲ/かぎろ火」収録の人気曲「雪の大和路」を藤間心・内田幸子(藤間心翔)が、2000年発売のファーストアル…

創作邦楽集団[夢玄MUGEN]のニューアルバム『夢玄Ⅳ 戦国』が完成。

西暦2000年の記念すべき年に、歌舞伎・長唄の第一線で活躍する杵屋勝四郎(唄方)、杵屋勝七郎(三味線方)、望月太津三郎(囃子方)の3人が江戸の昔から伝わる音楽と今日の音楽スタイルを大胆に融合させ、現代に生きる人々と伝統音楽の架け橋になるこ…

古典芸能をめぐる小さなまちの大きな事業〜滋賀県米原市

滋賀県米原(まいばら)市。琵琶湖東岸の北(湖北)に位置し、人口およそ4万人。近隣の長浜市や彦根市を含めても20数万人という小規模な地方都市ながら、中山道から北陸に向かう街道の分岐点にあり、かつては琵琶湖水運に接続する交通の要衝として栄え、薬…

コロナ明け、動画投稿サイトを活用するために

本日5月8日、新型コロナ感染症が5類感染症に移行したことで3年間に及ぶ不自由な生活が終わりを告げ、元通りの生活が戻ってきました。(ただし、個人の判断になったとは言えTPOに応じてマスク着用が必要とされています。)この間、大きく変わったことの一…

ゴー!ゴー!ベースボール!

侍ジャパンが世界一を奪還した第5回WBC。優勝の興奮はいまだ冷めることなく、連日感動的なシーンやエピソードがたくさん紹介されています。私も開催期間中はテレビの前で盛り上がり、優勝に感動して涙したひとりです。 チームワークの良さが感じられ、同…

民謡GROOVEライブ

やわらかな春の日差しを感じた3月4日(土)、横浜・馬車道KING‘S BARにて「民謡GROOVE」のライブが開催されました。<民謡×ドラム>というコンセプトのライブ。2部構成で全国の民謡を披露。 【第1部】牛深ハイヤ節、どや節~大漁唄い込み、よさこい節~よさ…

加賀山昭と紋を祝う会

令和5年2月26日(日)、歴史と伝統の街金沢にて、北陸民謡の第一人者、加賀山昭さんの公益財団法人日本民謡協会「技能章」受章、書籍「民謡 わが人生」出版記念、また、娘で同じく民謡歌手として活躍中の加賀山紋さんの「令和元年度石川県文化奨励賞」受賞を…

郷土芸能への思いを知る

先日の朝日新聞の「声」欄が郷土芸能を特集していました。大人に交じって、地元の伝統芸能を絶やさないようにと問題提起をする長崎県の高校生や民族の舞踊が心の支えになっているという朝鮮初級学校生の投書が印象に残りました。また、ユネスコ無形文化遺産…

創作邦楽集団[夢玄MUGEN]、混迷の世に一撃を放つ新プロジェクト始動。

創作邦楽集団[夢玄]が4作目となるCDアルバムを制作中。 人類を脅かす感染症のパンデミック、多くの人命を犠牲にしながら終わりの見えない戦争…。混迷の時代を生きる私達に鮮烈なメッセージを送る新プロジェクト夢玄Ⅳが動き出します。 この夏、何かが起こ…

啓蟄の候

しばらくお休みしていた本ブログですが、土の中で冬ごもりをしていた虫たちに倣って、本日より再び動き出します。 この一年力を注いできたのが伝統音楽ジャンルの音楽配信です。 当財団ではこれまでに約1,000タイトルのCDを発行してきましたが、その中から権…

頌 春 「伝統を未来に…」

日本伝統文化振興財団は、一九九三年ビクターエンタテインメント社を基金元として設立され、爾来伝統音楽・芸能に関するCD・DVDの公刊、SPレコード音源のアーカイブ化と「歴史的音源(国立国会図書館)」での公開、主催公演、顕彰や演奏会支援による…