じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

伝統文化

第十八回日本伝統文化振興財団賞

平成26年度、第十八回日本伝統文化振興財団賞の受賞者が、上方舞の山村若(やまむら わか)さんに決まりました。 山村 若 氏「日本伝統文化振興財団賞」は、わが国の無形文化の保存・振興・普及に努めることを目的とする当財団の顕彰事業の一環として、伝…

WASABI、芸術鑑賞会に登場

4月24日木曜日、愛知県豊田市の南山国際高等学校・中学校の芸術鑑賞会がありました。 http://www.nanzan-kokusai.ed.jp/index.html 南山学園は、1978(昭和53)年4月、帰国子女の受け入れを決定(〜中略〜)、国際部の生徒数は年々増え続け、1993(平成5)年4月1…

西宮神社(兵庫県西宮市)

西宮神社(にしのみやじんじゃ)は「えびす様」をおまつりする神社の総本山。 えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト テレビでも紹介されている有名な、一月十日の開門神事(かいもんしんじ)福男(ふくおとこ)選び。午前六時に表大門(おもてだいもん)が開…

義太夫・三味線 一日体験教室に行ってきました!

「人生何事も体験・経験!」がモットーの私、先週の土曜日に赤坂の豊川稲荷文化会館で開催された、一般社団法人義太夫協会主催の義太夫・三味線 一日体験教室に行って参りました。午前と午後に分かれて、三味線コース、語りコース、それぞれ90分。片方だけの…

三津五郎丈復帰の四月大歌舞伎

新しい歌舞伎座が開場してちょうど一年。その記念公演でもある鳳凰祭四月大歌舞伎で、待ちに待った坂東三津五郎さん復帰の舞台を拝見してきました。 「昼の部」の舞踊「壽靱猿(ことぶきうつぼざる)」です。幕が開くと舞台には女大名、美芳野と奴の橘平。そ…

ひとみ座 乙女文楽

乙女文楽をご存知でしょうか? 文楽といえば、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている、3人の男性の遣い手で1体の人形を操る伝統の人形芝居。やはり男性が演奏する義太夫節が伴奏を務めます。 一方、乙女文楽では、女性がひとりで人形を操り、女流義太夫…

清元って何さ? 其の二

清元三味線方として、またご自身の創作活動でも大活躍の清元栄吉さん。日本伝統文化振興財団賞受賞者でもある栄吉さんによる、レクチャー&ワークショップ「清元って何さ? 其の二」が開催されます! 音工場レクチャー・シリーズNo.9 清元って何さ? 其の二 …

弓で奏でる和の音色 杉浦聡 胡弓演奏会

胡弓という楽器を、目の前で現物を見たり、生演奏を聴いたりする機会は、そんなに多くはないかと思います。きょうは、まるごと全曲胡弓の演奏会をご紹介します! 杉浦聡 胡弓演奏会 [日時] 3月21日(金・祝) 14:30開場/15:00開演 [会場] 紀尾井小ホール JR…

箱根で見つけたもの

先日プライベートで箱根に遊びに行って参りました!その日箱根一面雪化粧。すがすがしい空気に癒され、露天風呂から雪で木々が真っ白になった美しい景色を眺め・・・とても良い休日でした。 温泉に行ったら、やっぱりお土産探しが楽しいもの。箱根湯本駅には…

河東節と長唄

先日伺った「河東節(かとうぶし)を知る会」で、「河東節と長唄」という興味深い対談がありました。一般財団法人古曲会が主催して定期的に開かれている「古曲を知る」シリーズの第44回です(2014年2月10日 紀尾井小ホール)。 平成15年度から始まったこのシ…

三味線屋さん

最近は新聞を取る人も少なくなっているということですが、私はかろうじて新聞を購読しております。数週間前だったでしょうか、東京新聞に邦楽楽器の危機について取り上げられていたのを思い出しました。邦楽演奏者も少なくなっていて危機に瀕しているけど、…

WASABIが選んだ和歌(百人一首から)

先月の1月24日金曜日、当財団の創立20周年記念公演の最後を飾る公演「百人一首の世界 〜いにしえの恋のうた〜」がメルパルクホール東京にて開催されました。 百人一首の世界〜いにしえの恋のうた〜加賀美幸子、WASABI 多数のお客様にお越しいただき、大変感…

「本朝廿四孝」 文楽二月公演より

文楽の東京二月公演が始まりました。都心にも前日の雪が残る9日の日曜日、第三部に行ってきました。「御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)」と「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」の2演目です。 「本朝廿四孝」は昨年の日本伝統文化振興…

漢字の姿は、心の姿 AJALT公開講座

漢字の書き順で、ふと迷うことが、時々あります。ここはハネるのだったかしら? 上に突き抜けるのだったかしら? とか、考え出すと、ますますわからなくなってきて…… 如何に文字を書くか、ということよりも、 如何にその文字が成ったか。 と、いうことに、私…

絹はスゴい

暦の上の春はとっくに来ているのに、大変な大雪が日本各地に降りましたね。私は、相変わらず寒くて、寒くて、重ね着・厚着をして過ごしております。重ね着といえば、ヒートテック等、最新テクノロジーを応用した化学素材が有名ですが・・・ 一方で自然素材の…

全国邦楽合奏フェスティバル

「第2回全国邦楽合奏フェスティバル」が2月1日(土)と2日(日)の2日間にわたって東京都の三鷹市公会堂で開催されました(→http://concert.jtcf.jp/727)。 主催する特定非営利活動法人 全国邦楽合奏協会によれば、「アマチュア・プロ・地域・流派を越えた…

アラブ白拍子計画 鳥のことば

白拍子(しらびょうし)とは、巫女舞が原点とも言われる、平安時代末期に現れた、歌いながら舞う女性の芸能者、なのですが、これが、桜井真樹子さんの手にかかると… 白拍子がオリエントの旅をしに、遠い東の果から西に向かって歌い継ぐ という、壮大なコンセ…

大覚寺(京都市右京区)

正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡(きゅうさがごしょだいかくじもんぜき)」。大覚寺は真言宗大覚寺派の本山で、心経写経の根本道場・いけばな嵯峨御流の総司所でもあります。 ホームページトップ→旧嵯峨御所 大本山 大覚寺 弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗…

国産絹箏弦を聴く会

「国産絹箏弦(きぬそうげん)を聴く会」に行ってきました(2014年1月18日(土)14時半開演 紀尾井小ホール)。 お箏の弦は、かつては絹製でしたが、現在はほとんどがテトロンなどの化学繊維になっています。昔はお座敷で弾いていたのが、ホールなどで演奏さ…

旧正月の夜は雅楽とともに 中村さんちのお正月

1月も下旬ともなれば、だいぶお正月気分が抜けてきたところですが、旧正月は、これからです! その旧正月の夜、中村さんのお宅では、何やら楽しげな宴が繰り広げられるようで…? 中村さんちのお正月 [日時] 1月31日(金)19:00開演 [出演] 中村香奈子(龍笛…

百人一首の殿堂、時雨殿

百人一首の著名な研究者で、百人一首グッズのコレクターでもある吉海直人(よしかいなおと:同志社女子大学教授)先生が館長を務めていらっしゃる、小倉百人一首殿堂 時雨殿(しぐれでん)。 嵯峨嵐山文華館 京都・嵐山の渡月橋から大堰(おおい)川の左岸を…

神々に捧げる舞・日本の祭の原点=神楽! ひろしま安芸高田神楽第3回東京公演

日本全国の多種多様多彩な神楽の中でも、広島県安芸高田市に伝承される神楽は、勇壮華麗で躍動的なリズム感に溢れ、演劇的要素を持つ芸能です。その第3回東京公演が、近く開催されます。 ひろしま安芸高田神楽 第3回東京公演[日時] 1月18日(土)1部・2…

自然のチカラ

皆様はお正月にお節料理を召し上がったでしょうか?お節と言えば、塗のお重箱。私の家でもちょっと前までは横着せずに、黒塗り・蒔絵のお重を何段にも重ねてたっぷり3日以上食べたものです。でも最近、作る種類も減ってお重もだんだん出さなくなりました。…

開運招福!能と糸あやつり人形 お正月公演 〜百人一首

今年も残すところ12日。もう、来年の話をしても鬼にも笑われないと思いますので、お正月公演の話題をお届けします。 開運招福! 能と糸あやつり人形 お正月特別公演[日時] 2014年1月4日(土)13:30開場/14:00開演 [演目] ◇江戸糸あやつり人形「釣女(つりお…

陰翳礼讃

最近、実家の田舎を整理しましたところ、塗りのお椀など食器が沢山出てきました。古いもので、しかも物がよさそうなものもあり、有り難く一部を頂戴して、私の自宅で使っております。漆塗りは木なので軽い上に支えている手が熱くなく、その温かで美しい質感…

文化庁芸術祭での伝統芸能ジャンル歴代受賞者(団体)一覧(第3回)

昭和21年に始まった文化庁芸術祭で、伝統芸能に関わる歴代の受賞者(団体)を本ブログで紹介しております。 その第3回目となります本日は、各ジャンルの受賞者(団体)を第41回から第60回まで下記に掲載します。なお今回をもって最終回となる予定ででしたが…

あわぎんホールの邦楽コンサート

12月1日、徳島市のあわぎんホールで邦楽コンサート「『わ』の音色でおもてなし」がありました。財団法人地域創造の平成25年度邦楽地域活性化事業の締めくくりとして開かれたコンサートです。思えばこの事業のキックオフとなった全体研修会は、猛暑の8月でし…

利休にたずねよ

ここの所の楽しみは、一日のさまざまな仕事が終わった後に読む「利休にたずねよ」(山本 兼一・PHP文芸文庫)でしたが、残念なことに読み終わってしまいました。歴史物としても、茶道ものとしても、ミステリーとしても、そして恋愛物としても、とてもおもしろ…

大名の楽しんだ雅楽 伶楽舎コンサート

雅楽演奏グループ伶楽舎(れいがくしゃ)から、演奏会のご案内をいただきました。 伶楽舎雅楽コンサート no.27 大名の楽しんだ雅楽 〜徳川治宝をめぐって〜[曲目] 第1部 治宝と雅楽(紀州徳川家伝来譜からの復元) 春鶯囀 遊声 琵琶独奏 春鶯囀 颯踏 箏(下…

文化庁芸術祭での伝統芸能ジャンル歴代受賞者(団体)一覧(第2回)

昭和21年に始まった文化庁芸術祭で、伝統芸能に関わる歴代の受賞者(団体)を本ブログで紹介しております。 その第2回目となります本日は、各ジャンルの受賞者(団体)を第21回から第40回まで下記に掲載します。 ご一覧頂ければありがたく存じます。 「文化…