じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

観光案内

真っ白に復活した姫路城(兵庫県)

昭和の大修理から45年が経ってのち、約5年をかけて行われた大天守保存修理工事が終了して今年2015年の3月、姫路城が真っ白になって美しく復活していました。 「平成26年度をもって事業が完了」→http://www.city.himeji.lg.jp/s70/2845684/_11311/_17981.html…

高遠の桜

先週末、桜を求め高遠(たかとお)まで足を伸ばしてきました。中央高速道・諏訪インターから約40分、気持ちのよい山間の道を進むと高遠に着きます。 高遠城は戦国時代、武田信玄が城主を務めたこともある城。織田信長の嫡男信忠によって落城させられるが、…

小浜城址(福井県小浜市)

JR小浜駅から国道162号線を北へ1.5キロ。南川にかかる大手橋を渡ったところの西側が小浜城のあったところ。現在は小浜神社の境内です。さらに北上していく162号線はすぐに北川を渡るわけで、小浜湾へ半島状に小さく突き出たこの一帯は三方を水で囲まれて、東…

敦盛塚(兵庫県神戸市)

敦盛塚(あつもりづか)は兵庫県神戸市須磨区、海沿いを通る国道二号線沿いにあります。室町時代に造られたと思われる、「一の谷の戦い」で源氏の武将の熊谷直実に討たれた平敦盛の供養塔です。ただし諸説あり、平家一門の供養塔とも。南側は海、北側には六…

京都府北部と百人一首

当財団では来年一月にも百人一首に関する公演を企画しております。詳細はもうしばらくお待ち下さい。 さて京都府北部、丹後半島のあたりにも百人一首関連の伝説がいくつか伝えられているようです。 10/20付ブログ→天橋立(京都府宮津市) - じゃぽブログ で…

天橋立(京都府宮津市)

まずは百人一首から、第60番のこちら・・・ 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天橋立 小式部内侍(こしきぶのないし)京都府が日本海側まで続いているというのは関東の人間にとっては意外と盲点なんだと思います。その宮津市にある、日本三景の…

浄土寺(兵庫県小野市)

大仏様(だいぶつよう)という特徴的な建築様式のため、建築物に興味があるかたは多く訪れるようですが、山陽自動車道の三木小野インターチェンジから車で約15分と必ずしもアクセスが良いわけでもなく、当日は早朝であったためか人がいない状態で、ゆっくり…

京都の「へそ」

中心という意味での「へそ」がある場所。いわゆる【京都】が、北は北大路通(きたおおじどおり)、南は京都駅、西は西大路通(にしおおじどおり)あたり、東は東大路通(ひがしおおじどおり)あたりとすると、以下のように地図を切り取ったかたちになります…

若狭神宮寺(福井県小浜市)

毎年三月二日に行われる、奈良・東大寺二月堂へのお水送りで有名な、福井県小浜市(おばまし)の若狭神宮寺(わかさじんぐうじ)。遠敷川(おにゅうがわ)中流にある淵、鵜の瀬(うのせ)に注がれた水が10日間で二月堂の若狭井に届き、12日のお水取りでくみ…

赤間神宮(山口県下関市)

下関には見所が沢山ありまして、今回は前回の藤原義江記念館に続き、赤間神宮(あかまじんぐう)を紹介いたします。 赤間神宮 上の写真にありますとおり、「壇之浦の合戦で入水された安徳天皇を祭神とする神宮」で境内には「安徳天皇阿弥陀寺御陵」「平家一…

佐渡へ(その四)金山と佐渡おけさ

佐渡金山へ行ってきました。 江戸時代から1989(平成元)年の採掘休止まで、国内最大の金銀の鉱山として日本の社会的・経済的基盤を支えたといわれています。 ところで「佐渡おけさ」を全国へ広めた名歌手をご存知でしょうか?その歌手とは、村田文三(ぶん…

藤原義江記念館(山口県下関市)

下関の海が見える高台に、藤原義江記念館(紅葉館)はあります→http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/kanko/frame/mapguide_karato.html(真ん中より少し下あたりに記念館の説明があります)。英国領事館の公邸や貿易商社の宿舎として使用されてきたと…

佐渡へ(その三)能舞台

佐渡は伝統芸能の宝庫。能の大成者、世阿弥が流された地であり、島内各地に能舞台があります。 本間家 能舞台 椎崎諏訪神社 能舞台 牛尾神社 能舞台 佐渡観光協会のホームページによれば、佐渡では能を観るだけではなく「能はやるもんだ」とのこと。現在でも…

佐渡へ(その二)トキと日本音楽集団

佐渡を訪れたのは4月の終わり。桜の花が残っていました。 ここはトキの森公園。佐渡トキ保護センター内にあります。 トキはニッポニア・ニッポン(Nipponia Nippon)という学名で、ペリカン目トキ科に分類される鳥です。 かつて日本各地で見られたものの、明…

佐渡へ(その一)鬼太鼓(おんでこ)と和太鼓

新潟から両津港までジェットフォイルで65分。佐渡島へ行ってきました。佐渡は、古事記の島産み伝説に登場する大八島(おおやしま)のひとつで、歴史ある島。※大八島は淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州の八つです。 下の写真は両津港…

西宮神社(兵庫県西宮市)

西宮神社(にしのみやじんじゃ)は「えびす様」をおまつりする神社の総本山。 えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト テレビでも紹介されている有名な、一月十日の開門神事(かいもんしんじ)福男(ふくおとこ)選び。午前六時に表大門(おもてだいもん)が開…

法然院(京都市左京区)

銀閣寺の少し南側、有名な哲学の道の近くに、法然院(ほうねんいん)はあります。知名度は劣るとはいえ、素晴らしい景観と静かな時間が広がっているところです。拝観時間は午前6時から午後4時まで。4/1から一週間は「春季 伽藍内特別公開」があります→”N’†s…

大坂の陣400年

大阪城天守閣 1614(慶長19)年の大坂冬の陣そして1615(慶長20)年の大坂夏の陣から、ちょうど400年。今年と来年、大阪では様々な企画が準備されているようです。大阪城天守閣を見学すると、5階には「大坂夏の陣図屏風の世界」と題した説明があり、合戦の様…

旧井上房一郎邸

群馬県のJR高崎駅西口から少し歩いた高崎市美術館の敷地内に、旧井上房一郎(ふさいちろう)邸はあります。三月の初め、雪が建物のまわりに少し残っていました。 旧井上房一郎邸 | 高崎市 旧井上邸は、本市の文化振興に大きく貢献した井上房一郎の自邸とし…

大覚寺(京都市右京区)

正式名称は「旧嵯峨御所大覚寺門跡(きゅうさがごしょだいかくじもんぜき)」。大覚寺は真言宗大覚寺派の本山で、心経写経の根本道場・いけばな嵯峨御流の総司所でもあります。 ホームページトップ→旧嵯峨御所 大本山 大覚寺 弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗…

鹿児島へ行ってきました!

新年1月も、あっという間の最終週。寒い日が続き、最近はインフルエンザやノロウィルスのニュースをよく目にします。皆さん、くれぐれも流行には乗りませんように!?そんな季節がやってくる前に、先日私は、九州・鹿児島に行って参りました。東京から飛行機…

東武アーバンパークライン

「東武アーバンパークライン」ご存知でしょうか? 今年の4月1日から、東武野田線(大宮〜春日部〜柏〜船橋)の路線愛称名として導入されます。アーバン=都市とパーク=公園を組み合わせた造語だそうです。 東武鉄道では、既に2012年3月17日から東…

宮城道雄 生誕の地

この「じゃぽブログ」では詳しい説明の必要も無い、偉大なる宮城道雄(みやぎみちお、1894〜1956)は、兵庫県神戸市出身です。 現在は三井住友銀行神戸営業部(兵庫県神戸市中央区浪花町56)の敷地となっている場所の一部に、この「宮城道雄生誕の地」の碑が…

安来節(やすぎぶし)

前々回、前回と島根県についての投稿が続きます。 島根県といえば、安来節が有名ですね。自分のような初心者はつい「やすき」と読んでしまいそうですが、実は「やすぎ」と読む安来節。島根県の安来市には安来節演芸館があります。 「安来節演芸館」 http://w…

熱海のおすすめお宿

先日、熱海に行ってまいりました。 熱海といえば、金色夜叉の「寛一、お宮」。久しぶりに寛一・お宮像を見ました。ああ、相変わらず鉄下駄で蹴られていらっしゃいますね。痛そう。 あいにく天気も悪く、にわか雨も振っていたので、ほぼ宿でで過ごすことにな…

北海道新幹線開業の陰で・・・

北陸新幹線に続き、2015年度末には北海道新幹線の一部、新青森-新函館間が開業します。 その一方で、廃止される路線と・・・ 民謡「江差追分」でご存じの方も多い北海道江差。五稜郭から江差までを結ぶ江差線(五稜郭-江差)は、津軽海峡線の一部をなし…

世界遺産・石見銀山

前回投稿した石見神楽の話題に続き、世界遺産・石見銀山をご紹介します。 Wikipedia「石見銀山」 石見銀山(いわみぎんざん)は、島根県大田(おおだ)市にある、戦国時代後期から江戸時代前期にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山(現在は閉山)である。上…

石見神楽、ワールド神楽フェス

先日18日より新たにじゃぽマガジンがスタート、江戸里神楽 トップジャズ・ギタリスト競演 東京発・伝統WA感動「KAGURA meets JAZZ」のレポートを本日公開しました。日本古来の神楽とジャズという異色の組みあわせによる、とても楽しいコンサートでした。その…

初台阿波踊り

新宿からひと駅。京王新線の初台駅から続く商店街で、長く催されている秋の風物詩があります。それは、阿波踊り大会。「えっ!どうして東京で阿波踊り?」とどなたも驚くかと思います。私も、初めは「地元に縁のある踊りでもないのに、おかしな・・・」いぶ…

秩父をぐるり一周走りました!

先日秩父で行なわれたマラソン大会に参加してきました。朝5時半に秩父鉄道の秩父駅前をスタート、全長84キロ(フルマラソンの倍にあたる距離!)かつ標高差418メートル(坂の登り下りが大変!)のコースを経て、ふたたび秩父駅前に戻ってゴールという秩父札…