じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

瞽女唄街道in雁木

上越高田で月岡祐紀子さんの瞽女唄(ごぜうた)を聴いてきました。
高田を象徴する雁木(がんぎ)の町並み。新潟県立歴史博物館のHPから、「雪とくらし 高田の雁木通り」→

今日は、大町5丁目の旭会館で70名近い満員のお客様を集めてのミニコンサートを行なった後、雁木の町屋を門付けして歩き、最後に訪れたのが、この「きものの小川」さんの店内。暖かな灯に照らされた吹き抜けの空間に三味線の音が心地よく響き、聴く人たちも畳の上の思い思いの場所に座って、なんともいえない良い雰囲気のなか、「葛の葉」子別れの段を語り聞かせてくれました。切ない物語の世界が胸のなかにじんわりと広がり、しばし幻想的な気分に浸りました。

そのほかにも、現在高田では「瞽女アート街道」と題して、瞽女(ごぜ)をテーマにした絵で知られる画家・斎藤真一さんの作品が複数の場所で展示されています。ジプシーやサーカス芸人を描いたものから、もちろん瞽女をモチーフにしたものまで、展示作品の量と質は美術館の特別展に匹敵するもので、想像を上回るものでした。高田の町はかつて斎藤さんが高田瞽女の取材で通った場所でもあり、雁木の町並みの中で見ることで、それぞれの絵の奥に広がる世界が一層親しみ深く感じられました。

Google「斎藤真一」の画像検索→

「越後高田町家三昧 秋の巻」は、まだ開催中です。詳しくは、“雁木の里 城下町高田 「町家応援団」”のホームページをご覧ください。

(堀内)