じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

「なめとこ山の熊」そして「巨豚」

昨日本郷にて、東京大学のすぐ近くなのですが、求道会館という所で林洋子さんが主催するクラムボンの会「30周年記念大公演」がありました。(そしてこの日は林さんの80回目の誕生日でもありました。)クラムボンの会
琵琶を弾きながらまず「なめとこ山の熊」、そのあとに「文語詩朗唱」ということで四編を紹介。「なめとこ山の熊」は二度目の体験でした。前回はストーリー全体をなめらかに物語っていく感覚があったのですが、今回はまた違って、登場人物&動物のセリフの表現がよりドラマティックになり、起伏の激しい「なめとこ山の熊」であったように思えました。

「文語詩朗唱」の最後は「巨豚(きょとん)」。節をつけ琵琶を撥で叩いてリズムを取りながら、ユーモラスな「きょとん、きょとん、きょとんきょとんきょとん」という合いの手が入っていく楽しい作品でした。ヨーロッパ公演ではフランス人、ドイツ人、イギリス人がこの合いの手を楽しそうに叫んでいたということです。

次回は「30周年記念大公演」の最終回、今月の23日、弦楽四重奏との共演になります。場所は昨日と同じ求道会館です→30周年記念大公演|クラムボンの会
昨晩は終演後、すぐ近くのホテルでパーティとなり、来場者の方々へのお土産は五月に演じられた「雁の童子」特別限定盤の非売品DVD、これは販売予定は無いのですが、CDではこちらで聴いていただくことが可能です(試聴できます)→じゃぽ音っと作品情報:林 洋子 宮沢賢治ひとりがたり 2 /  林洋子

(J)