じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

日本人そして能の客観性

昨日、午後から夜かけての当方のツイッターアカウント@japojp は、14時半ころにツイートした下記に対して、多くのかたから返信をいただき盛り上がりを見せました。
「伝統文化、各教科書に 来春から中学校 新指導要領を反映」(朝日新聞)全教科で日本の伝統文化を扱うことになります。 http://bit.ly/fdlSOI
この記事(↑)から。「今、伝統文化を学ぶことは重要だが、同時に各国の伝統に敬意を払い、自国の伝統だけが優れているかのような教育に陥らないよう相対化する姿勢も大切」 その通りですね!
中学の音楽の教科書には「羽衣」を謡うページが。当財団からは2枚組CD『「砧」「羽衣」 観世寿夫 至花の二曲』を発売しています。幻だった音源の復刻です。 http://bit.ly/c7UDDi
その様子、昨日のタイムラインはこちらにまとまっています→公益(財)日本伝統文化振興財団(@japojp)/2011年04月18日 - Twilog
古来海を渡ってやってくる文化を吸収して独自のスタイルに加工し根付かせてきた日本人は、もともと相当に客観的な感性を持った民族なのではないかと思います。「他」の持つ美点を見つけ出して大事にしながら保存・継承していく繊細な感性。そして能という芸術のプロットや見た目の動きの少なさといった、成り立ちそのもののなかにある客観性・・・この優れた感覚は、東日本大震災からの復興にあたって充分に活かされていくことと信じています。
うちのホームページ、ジャンル「能」で検索しますと、このような作品がラインナップされてきます→http://bit.ly/hWGYGh

こちらは入門編のCDです→じゃぽ音っと作品情報:〈COLEZO!〉〜コレゾ!BEST!〜能



札幌メディアパーク・スピカで収録されたDVD→じゃぽ音っと作品情報:—能と花の二夜— 能「道成寺〜赤頭」 /  観世喜正、野村萬斎 ほか



DVDをもうひとつ、これは狂言、大作です→じゃぽ音っと作品情報:山本東次郎家の狂言(10枚組) /  山本東次郎、山本則直、山本則俊 ほか

(J)