じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

チャリティ公演のお知らせ

財団法人日本伝統文化振興財団が主催する、東日本大震災チャリティ公演「古典芸能の夕べ」についてのお知らせです。出演は日本伝統文化振興財団賞の歴代受賞者です。
  
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日本伝統文化振興財団賞は私どもの財団の顕彰事業で、日本の伝統芸能のあらゆる分野から推薦された候補者のなかから、将来一層の活躍が期待される優秀なアーティスト1名に毎年贈呈しています。
今年は15回目で、大蔵流狂言方、山本泰太郎さんに贈呈することが決まりました。財団賞と受賞者については、こちらのページをご覧ください。→日本伝統文化振興財団賞
例年、5月下旬に贈呈式を行い、出席された方々との交流会を開いていますが、今年は大震災で多くの方々が被災されたことなどを考えあわせ、交流会は控えて、今回の受賞者の披露を兼ねてチャリティ公演を開くことにいたしました。これまでの受賞者の皆さまにも参加をよびかけたところ、なんと、その日のうちに全員から、出演するとのお返事をいただきました。
財団賞受賞後、活躍著しいこれだけのメンバーが全員集まるのは、奇跡といってもいいくらいです。タイミングもよかったのでしょうが、皆さん被災地のために何かしたい、というお気持ちがあったために、即答いただけたのではないかと思います。本当に願ってもないプログラムが実現しました。どの演目もこれは!と思うものばかりです。
賛助出演で、女流義太夫人間国宝、竹本駒之助師も出演してくださいます。選んだ曲が、菅原伝授の「寺子屋」で亡き我が子を見送る場面の「いろは送り」と聞いて、涙が出そうになりました。
司会は、NHKの古典芸能の番組で活躍されたアナウンサーの葛西聖司さんが快く引き受けてくれました。どんな公演になるのか今から楽しみです。
本公演の収益金は、東日本大震災義援金として日本赤十字社を通じて寄付いたします。この日の演奏が来場された方々の心に響き、末永く残ることを願っています。

演目と出演者をご紹介しましょう。(敬称略)

《第一部》
1 「三番三」
   山本泰太郎(本年度 第15回受賞者) 他

2 大和楽「お祭り」
   大和櫻笙(第14回受賞者) 他

3 三弦・箏・尺八三重奏
  「さらし幻想曲」(中能島欣一作曲)
   山登松和(第5回受賞者)
   遠藤千晶(第13回受賞者)
   善養寺惠介(第6回受賞者)

4 一調「百萬」
   片山九郎右衛門(第11回受賞者)
   亀井広忠(第8回受賞者)

《第二部》
5 義太夫「菅原伝授手習鑑」
  寺子屋の段から「いろは送り」
   鶴澤津賀寿(第4回受賞者)
   竹本駒之助(人間国宝、賛助出演)

6 清元「お祭り」
   清元美治郎(第3回受賞者) 他

7 地歌「残月」
   米川敏子(第2回受賞者)
   藤井昭子(第7回受賞者)

8 長唄「二人椀久」
   杵屋直吉(第1回受賞者)
   松永忠次郎(第12回受賞者)
   今藤長龍郎(第9回受賞者)
   藤舎呂英(第10回受賞者) 他

司会 葛西聖司

東日本大震災チャリティ公演「古典芸能の夕べ」
【日時】平成23年5月31日(火) 午後6時開演(午後4時半開場)
【場所】紀尾井ホール(1階) 
【入場料】5,000円(全席自由)
この公演チケットで、第15回日本伝統文化振興財団賞贈呈式(午後5時開始)にもご入場いただけます。
【チケット販売開始】平成23年5月2日(月)
【チケットお申し込み】日本伝統文化振興財団 電話:03-3222-4155(平日11:00〜18:00)
インターネット:http://www.japo-net.or.jp/
紀尾井ホールチケットセンター 電話:03-3237-0061(平日10:00〜18:00)

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