じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

世界で1本の桜

東京ではすっかり桜が散ってしまいましたが、東北地方、北海道では、これからでしょうか。
とあるサイトで「世界に誇れる日本のスゴイところは?」というアンケートが行なわれていました。結果は「精密なものづくり技術」「国民性」「美しい四季」「アニメーションや漫画」・・と続いていました。
漫画といえば昔、手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』を読んでいた時、いろいろなことを考えさせられるその内容に、いつまでも読み続けていたことを思い出します。印象的な話が多い中でも、「コンピューターシステム」が、ブラック・ジャックに治療(故障の修理)を受ける話では、未来はこんなコンピューターの時代が来るのかと漠然に思っていましたが、すっかり現実になりましたね。
というのが、「アニメ・漫画」で思い出したことでしたが、「美しい四季」でもうひとつ。
わたしの地元に、「長勝院ハタザクラ(旗桜)」という桜があります。樹齢400年で、「世界に1本」の桜だそうです。桜の花びらは普通5枚ですが、ハタザクラは、その外に1枚か2枚の花びら(雄しべの変形)を持つそうです。それが旗に見えるところから、その名がついたということです。桜とはいっても、たくさん種類があるそうですね。ちなみに私はずっと「ハダ桜」だと思っていて、その話をしていた時、「おっ、遠山の金さんみたいだねぇ。」と言われて初めて、間違って覚えていたのに気がつきました。すみません・・・。↓「ハタザクラ」
[:W220]
[:W220]
「さくら」関連で、弊財団の商品をご紹介します。

 ↑ 「邦楽技能者オーディション」合格者によるCD。本オーデションは日本の伝統芸能の継承と伝承に取り組む、若い世代の優れた邦楽演奏家を発掘することを目的として、弊財団による後継者育成事業として行なっています。本アルバムには山田流の名曲、「桜狩」が収録されています。

 ↑  藤原義江(ふじわら よしえ/1898〜1976)による日本歌曲のアルバム。オペラ界の先駆者であるテノール歌手 藤原義江が、古謡「桜」を歌っています。他にも「からたちの花」「捨てた葱」など、ききどころ満載の2枚組アルバムです。テノール歌手と言えば・・・。

シリーズでお伝えしていた「テノール歌手 木下保先生」。今週は〈オペラ編〉の予定でしたが、次週にご紹介します!

(制作担当:うなぎ)