じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

金梅子・土取利行、6月に韓国公演

昨2010年に平城遷都1300年を記念して奈良で開催された文化イベント、<弥勒プロジェクト>の「グランドフォーラム−NARASIA 2010」については、以前このブログでもご紹介しました。→ 「土取利行・中村明一共演in奈良」 わたしは12月18日(土)と19日(日)の両日とも奈良県文化会館国際ホールに足を運びました。

この19日のプログラムで観客を圧倒したのが、土取利行さんと韓国の舞踊家の金梅子(キム・メジャ、김매자)さんによる<光>と題されたコラボレーションでした。この作品のすべてのサウンドは、打楽器と笛、シンセサイザーで構成されたバックグラウンド音楽を含め、すべて土取さんが今回の公演のためにご自身で制作されたものです。当日の模様の一部を、YouTubeで見ることができます。

公演後の楽屋で土取さんにお目にかかったとき、再演のお話も伺っていたのですが、土取利行さんのブログ「音楽略記」によれば、韓国での上演が正式に決定したとのことです。第17回チャンム・ダンスフェスティバルのオープニングに登場。キム・メジャさんとの「光」の他、「NARASIA 2010」の12月18日(土)のプログラムで上演された、土取さんと尺八奏者の中村明一さん、能楽師の安田登さん、ヴォーカルのおおたか静流さんとの「夢十夜」の改訂版も上演されるとのこと(おおたかさんは韓国公演には参加されないようです)。こちらも素晴らしい作品でした。

第17回チャンム・ダンスフェスティバル Goyang 2011

期間=2011年6月10日─21日
会場=高陽市アラムヌリ、アラム劇場、セラセ劇場、他
主催=高陽文化財団、創舞芸術院
問=Tel 82-2-704-6420  Fax 82-2-704-6444
創舞芸術院ホームページ→

<オープニング・プログラム>
6月10日 午後8時開演/高陽市・アラムヌリ劇場
1) 「夢」(仮)──安田登(能)/中村明一(尺八)/土取利行(パーカッション)
2) キム・ヨンスク/ナム・ジョンホ
3) 「光」──キム・メジャ(舞踊)/土取利行(音楽)

フェスティヴァルのプロモーション動画もYouTubeにアップされています。「The 17th ChangMu International Dance Festival in Goyang 2011


土取さんのブログによれば、

なお「光」はこの韓国公演の後、さらに発展させた形で再び日本に上陸。今度はキムさんにチャンム舞踊団の最高峰の女性ダンサー四名を加え、岡山県美星町井原市)中世夢が原での野外公演が予定されています。こちらは詳細が決まり次第随時お知らせしていきますので、お見逃しなく。

韓国まで行けなくとも岡山県美星町なら・・・しかし東京からだと、はたしてどちらが近いのか?
中世夢が原(岡山県美星町
新幹線で福山駅まで、井原鉄道矢掛駅まで()、そこから一日7本しかないバスに乗り()・・・
とはいえ、辿り着くまでの苦労もまた良いのです! まさしく見逃せない公演になりそうです。


土取利行さんのブログ「音楽略記」より関連記事

11-05-14 第17回チャンム・ダンスフェスティバル Goyang2011で再び韓国へ

2010-12-26 NARASIAそしてキム・メジャ

2010-10-17 NARASIA2010で韓国舞踊家キム・メジャさんと共演

(堀内)