7月13日、山本真山さんのセカンドアルバム『雪間草』が発売となりました。2008年12月にリリースされた『蒼天』に続く、二作目です。夏なのに、雪?
雪間草とは、冬に地面を覆っていた雪が春になって解けはじめた時、のぞき見える土の部分に萌え出でる草のことだそうです。とても力強さを感じますね。そうなのです、アルバムタイトルに季節は関係ありません、力強さです!!
と、、言いながら今回のCDジャケットでは、「間」の字を緑色にし、「雪」の字に雪の結晶をちりばめた繊細な仕上り・・・そうです、繊細さもあります。
→じゃぽ音っと情報『雪間草』
《雪間草》は、旅先で垣間見た雪間草に感動し、書き上げた作品とのことで、アルバムの5曲目に収録されています。山本真山さんは、形の残らないものに心惹かれるそうで、アルバムの中では、「華やいだ瞬間から色褪せていく落葉」、「夏の夜を彩る花火」、「新たな命が芽吹き、それが繰り返される大地」、「秋の色とりどりの草花の艶やかな世界」、そして「雪間に見える力強い芽吹き」が各曲のテーマになっています。曲を聴いていると、絵が下手な私でも美しい色彩画が書けそうな・・・!? そんな気がしてきます。最後の曲は、お父様の山本邦山先生が独奏尺八を吹かれた「尺八協奏曲II」で、こちらは、邦山先生のご依頼で作曲されたとのことです。
では、今回のアルバムについて真山さんにお話を伺ってみましょう〜 といきたかったのですが、まだお伺いできておりませんので、録音風景をご紹介します。
山本真山さん。
《雪間草》の打楽器を担当された高橋明邦さん。
お箏の皆さん!・・あら? すみません、休憩中でした。
今回の録音は2月に行われましたが、3月に地震があり、不安な日々の中、聞いていた曲が《みのり》でした。大地の力強さを思わせる尺八の音色に、勇気づけられました。停電の最中はCDが聞けなくなり、ちょっとあせりましたが…。いろいろな事が、電気と係っていることを思い知らされます。
また少し話が離れますが、震災で被害にあわれた石巻市の中学校で、古タイヤにビニールテープをはった太鼓を作って練習しているというニュースを聞いて、頑張って欲しいと思いました。またそれと同時に、和楽器は身近なものだと改めて思いました。尺八は「竹」ですし・・・。思えば、竹に5つの穴しかあいていなくて、これだけの音楽が奏でられるのは奇跡的・・!? とまた《名残の色》を聞きながら思ってしまいました。とても美しい旋律です。
それでは、演奏に参加された皆様の集合写真です。
読売新聞のニュースサイト、ヨミウリ・オンライン(2011年7月4日)で、本アルバムが紹介されています。
(制作担当:うなぎ)