じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

イーグスル音頭

8月17日(水)に発売されるシングルCDをご紹介します!
宮城県民謡歌手・庄司恵子さんが歌う「イーグスル音頭」(カップリング曲「ありがとう人生」)。
「イーグスル?」「イーグルス?」ん?どっち?と思われるかもしれませんが、「イーグスル音頭」です。この「いーぐする」というのは宮城弁で「良くする」という意味。ですので、この「イーグスル音頭」は「良くする音頭」です。

2004年に「東北楽天ゴールデンイーグルス」のプロ野球への新規参入が決定した頃、その本拠地である宮城県仙台市に住む庄司恵子さんが、「イーグルス」を「イーグスル」と聞き違えたことがきっかけで発案された曲です。うそのような本当の話です!その後、「イーグスル音頭」を自主制作し、東北を中心に全国のイベントや公演で歌い続けていらっしゃいます。東北放送ラジオで放送中のレギュラー番組のタイトルも「恵子のい〜ぐする民謡」。数ある庄司恵子さんの持ち歌の中でも、ある意味”代表曲“とも言える程、リクエストが多い曲になったようです。

弊財団から数作品リリースしている庄司恵子さんは東北を中心に大活躍中ですが、民謡との出会いから50年以上、人との出会いに感謝しながら、「一笑健命」をテーマに多くの人に民謡を伝える活動を勢力的に続けています。宮城弁でのおしゃべりと周囲を笑顔にしてしまう明るいキャラクターが人気で、東北だけでなく全国にファンを持つ民謡歌手です。歌は民謡の他、その味わいある歌唱力で流行歌も歌いこなします。なんと昨年の8月末には宮城県スポーツランドSUGOで行われた「MJF全日本オフロード選手権決勝戦」で、国歌独唱をした庄司さん。そして今年は8月14日(日)のスタジアム宮城でのナイター試合時に国歌独唱が決定しているようですよ。庄司さんらしい「君が代」が聴けると思います。

3月11日の大震災から約5ヶ月後、この「イーグスル音頭」を東北地方の復興と未来に向けた応援歌として全国発売することになり、その打ち合わせの為、7月に東京のビクタースタジオで庄司恵子さんにお目にかかりました。いろいろとお話をしている中で、庄司恵子さんがこの「イーグスル音頭」と共に、被災地に勇気と元気を必ず届けてくれると、確信に近い感じを受けました。被災され厳しい環境にいらっしゃる方々が少しでも笑顔になるようにと、避難所や仮設住宅へ出向き、歌を届けている庄司さんの熱い気持ちが伝わって来たからだと思います。庄司さん自身、仙台市内で大震災を経験している一人です。共に頑張ろうという気持ちが、この「イーグスル音頭」に込められています。

ぜひ多くの方々に聴いてほしい「イーグスル音頭」。今作品は「チャリティーCD」として、売り上げの一部を義援金として寄付することにしました。私たちもこの作品を通して支援を続けていきます。元気になれる曲ですので、機会がありましたらぜひ一度聴いてみてください。

(K)