じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

『地歌箏曲ドイツ公演2011』 写真編

地歌箏曲ドイツ公演2011』の現地から、写真がメールで届きました。
1枚目は、9月3日、ゴータ市のフリーデンシュタイン城での公演。「残月」 (三弦:藤井昭子 箏:滝澤郁子 尺八:徳丸十盟)

フリーデンシュタイン城は17世紀に建てられたドイツでも最大級の初期バロック宮殿で、外側は厳格ですが内部は壮麗な造りだそうです。豪華なバロックの絵画や彫刻に囲まれての地歌、お着物姿が意外にマッチしているようにも思えますが、演奏するのはどんな気分だったでしょう?
2枚目は、9月4日アイゼナハ市のバッハハウスでの公演。「打盤・横槌」 (三弦「打盤」:藤井泰和、藤井佐和 三弦「横槌」:藤井昭子、滝澤郁子)

昨日のレポートによれば、このとき外はたいへんな雷雨だったようです。バッハハウスはあの大音楽家ヨハン・セバスチャン・バッハの生地にあって、ふだんはバッハの曲を中心としたコンサートが開かれているそうです。バッハは日本でいうと江戸時代の人。「六段」を作曲したといわれる八橋検校の亡くなった年、1685年生まれというのはおもしろい偶然ですね。
そして3枚目は、9月5日、フランクフルト市ゲーテハウスでの公演。「尾上の松」 (三弦替手:藤井泰和 三弦本手:藤井昭子、滝澤郁子、中小路奈都子、近藤洵子、藤井佐和)

こちらは文豪ゲーテの生家。ゲーテは1749年生まれですから、やはり江戸時代(?)の人ですね。もとの17世紀の建物は第二次大戦中の空爆で破壊されましたが、その後、書斎も含めて忠実に再建されたそうです。ドイツでも古いものが大切にされているのですね。
ドイツ公演も、本日7日のコブレンツ市での演奏を残すばかりとなりました。どちらでも絶賛を博しているとのこと。4都市4公演という移動の多いハードスケジュールですが、皆さん元気で公演を終えられるよう祈っています。
日程とプログラムは、昨日の記事をご覧ください。→『地歌箏曲ドイツ公演2011』

(Y)