めっきり涼しくなりました。文化の秋、芸術の秋・・・う〜むスポーツの秋とも言いますか?!やっと激暑が終わり活動しやすくなった今日この頃、近所のカルチャーセンターに立ち寄りましたら、可愛いチラシを見つけました。青と黒のコントラストの効いた猫の絵。「萩原朔太郎展」世田谷区文学館にて2011年10月8日(土)〜2011年12月4日(日)開催。
そして思い出したのが、当財団から発売されていますCD「木下保の藝術」。(うなぎさんによるブログでご紹介しています。「木下保先生シリーズ」(9)迄、現在のところ続いていますね。既にジャケット写真は、目に焼きついていますか?)そのCDの中に萩原朔太郎の詩で歌われている作品があります。
CD「木下保の藝術」
「笛の音のする里へ行こうよ」(萩原朔太郎詩集「青猫」より)
俥(くるま)に乗つてはしつて行くとき
野も 山も ばうばうとして霞んでみえる
柳は風にふきながされ
燕も 歌も ひよどりも かすみの中に消えさる
ああ 俥のはしる轍を透して
ふしぎな ばうばくたる景色を行手にみる
その風光は遠くひらいて
さびしく憂鬱な笛の音を吹き鳴らす
ひとのしのびて耐へがたい情緒である。
このへんてこなる方角をさして行け
春の朧げなる柳のかげで 歌も燕もふきながされ
わたしの俥やさんはいつしんですよ。
この詩の季節は春ですが、詩情あふれる自然の風景・・・頬に風があたる感じがしてきます。そして私は、この歌を聞くと『トトロ』のネコバスを思い出します(笑)秋の夜長は読書でもっ!このところ、スビリチュアル系の本に偏りがちになっているのですが、たまには文学系もいいかもしれません。
(japogirl)