じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

落語

チャンチャカチャカチャカ、プァッパァッフ・・・♪皆様はどのような節をつけて、読まれましたか?私は、『笑点』を思い出しながら(^o^)日曜日の夕方、家に居ると必ず『笑点』を見るのが習慣になっています。
このあいだの日曜日は、大喜利の中で司会の歌丸さんが木久扇さんの答えに「80歳にもなって、そんな事を言って・・・。」えっ、80歳?!思わず口からお茶が吹き出しそうになり、若いねぇ〜木久ちゃんっ!でも気になって、ネットで調べてみましたら微妙に73歳(?)でした(^^;それにしてもお若く見えるのは、あの黄色い着物のせい?老若男女問わず、木久ちゃんの愛称で親しまれているから?!まっそれはさておき、いつもだったら見過ごしてしまうのに、ご長寿番組のタイトル文字を見て、橘右近と名前が。あれっ?何処かで見た名前!そうそう当財団の落語シリーズ CDのジャケットの寄席文字はこの方の一番弟子、橘左近さんです。
偶然にもその日の読売新聞の日曜版には、橘右近師匠の特集が掲載されていました。「寄席文字」とは「お客さんが一杯に入るように幅広に(余白を少なく)」「興行が成功するように祈って右肩上がりで」と書かれた独特の書体。それを体系化した「初代家元」が橘右近師匠だそうです。落語家として真打ちになれないまま終戦直後の社会混乱期に入り、続けられる状況ではなくなり噺家に見切りをつけ、楽屋仕事と寄席文字の専業となり、橘流寄席文字の家元に。その文字は佃大橋や永代橋など、様々な橋の銘板に今も残っているそうです。(読売新聞10月2日より)
それを受け継いでいらっしゃいます橘左近さんの文字デザインの落語CDジャケット写真は下記の通り。黒シリーズは江戸編、赤シリーズは上方編です。


寄席文字のタイトルジャケットではないですが、10月19日には、『二代目 桂春團治 ライブ十番』6枚組が発売されます。(上方落語界最古の録音!二代目桂春團治、大阪朝日放送の「春團治十三夜」初CD化)落語ファンの皆様、どうぞお楽しみに!

(japogirl)