じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

うなぎドイツへ行く ドタバタ旅日記(3)

皆様こんにちは。うなぎドイツへ行く、ドタバタ旅日記、第3回目です。「地歌ドイツ公演2011」!(9/2〜9/9) 公演の詳しい内容は、ブログ9月6、7、9、13日でお伝えしています。こちらは、番外編!ちょっぴりお笑いテイストでお届けしております。

──地歌は、江戸時代に京都、大阪の地で生まれた三味線(三弦)を伴奏楽器とする歌曲です。その歌と三弦が醸し出す奥深い魅力は、幾代にもわたる芸系に歌い継がれ、弾き継がれながら、今日まで3世紀を越えて継承されて参りました。──
地歌箏曲ドイツ公演2011」(Jiuta Concert Tour 2011 in Germany)は、「地歌」の魅力を世界に紹介するべく、藤井泰和師、藤井昭子師、また滝澤郁子師、尺八の徳丸十盟師、他、の共演で公演をお届けすることとなりました。

(2回目の公演バッハハウスにて。)

この度、そんな公演に参加させていただいたうなぎです。しかも演奏に・・。大丈夫なの!?ではないですね。初日の演奏会は、ゴータのお城。

うなぎ:「そうだ。気を取り直して、三味線を用意しよう。」
うなぎ:「・・・・・ あれ?あれ? 胴掛けがない!?」
(BGMは、ハチャトゥリアンの「剣の舞」でお願いします♪)


(下が胴掛け)
箏・三弦演奏は、とにかく用意するものが多いです。たとえば、楽器の他にも着物がいりますし、前髪が落ちてきたら、ピン止め1本持っているかが、ポイントとなってきます。過去涙なしでは語れない、さまざまな「忘れ物」達がありました。楽器は、だいたい気をつけるので大丈夫なのですが、着物で忘れ物をすることは多いです。
●「足袋」を忘れる。→白い靴下を購入。親指と人差し指の間を割って、正座するまでの間、気付かれないよう頑張る。
●「草履」を忘れる。→靴をはく。なるべく着物の裾からはみ出ないように、ちょこちょこ歩く。この場合、袴の人のほうが有利。
●「着物」が入っていない!→肌襦袢長襦袢、帯を入れて満足してしまった例。めったにないが、その場合は、出番のない人に借ります。早着替えの技が必要。
と、まあ・・・などなど。

さて、この度の旅行の出発前に、Yさんから、「ゆびすり、忘れないように。」(※ゆびすり=左手につける三味線必須アイテム) と、お声掛けいただいたように、外国に行けば買えないものばかりですので、持ち物には注意して準備するばずでしたのに、どういうわけか前日に荷造り。台風も気になりつつ、時折ゴウゴウ降る雨の音を聞きながら、「このまま徹夜したら、飛行機の中で眠れそうだし」と都合の良いことを考えながら、三味線を三つ折に・・・。
そんな、荷造りでしたので、「胴掛け」を忘れていても不思議ではない!
さて、話がそれてしまって、次回へ続きます。

(制作担当:うなぎ)