じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

VHS「高千穂の夜神楽」在庫僅少

当財団で発行している作品は、たとえ一年間を通じて些少な需要しかないという場合でも、基本的には廃盤にしない方針です。伝統音楽の作品は、たとえ新譜でも、CDショップの店頭にはほとんど並ばなくなって久しく(全国のCDショップに並ぶ初回枚数が合計で20枚以下という現実…!)、しかも大手ネット・ショップでさえ、取引カタログから(なぜか知らねど)除外されて「現在お取り扱いできません」となっている場合さえあるという次第・・・。ドウシテ?

でもご安心ください。当財団ホームページ「じゃぽ音っと」に掲載されている全作品に関しては、つねに在庫を用意しております。お近くのレコード店にご注文いただければ入手可能です。(当財団では基本的に直接販売は行っておりませんが、ご近所にレコード店がない遠隔地の方や店頭にお出かけになれない事情のある方など、配送料と代引き手数料は掛かりますが販売のご相談は受け付けており、また在庫の確認はすぐに対応できますのでいつでもご連絡ください)

そうはいいつつ、じつはVHSビデオカセット作品だけは、数年前から追加生産を打ち切り、在庫分のみの販売となっております。 世間はDVD、ブルーレイに移行して、電器店で新しいビデオデッキを探すのも苦労するような現状。さすがにビデオの需要が低くなったことと、製造費が高くなってしまったのがその理由です。いまでもVHSビデオを愛用されている方、ごめんなさい。

じつは私も、つい先日、NHKの「新日本紀行」の探していたVHSビデオを見つけて感動した口です。権利交渉が煩雑でこうしたVHSビデオ作品がDVDになる可能性は非常に低いので、やっぱりビデオデッキは当分手放せません。

当財団のビデオ作品に関しては、ときどき在庫本数を確認してホームページ内でご案内しています。以下は最新のビデオ在庫情報ですが、ほとんど「売切」か、★マークの「在庫僅少」となっております。
http://japan.japo-net.or.jp/news/vhs_list.shtml


この「★在庫僅少」作品のなかに、2000年3月の国立劇場第87回民俗芸能公演を記録した『高千穂の夜神楽』(VHSビデオ4本組)があります。なぜかアマゾンでは「再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません」となっていますが、大丈夫、ほんの少しですが在庫はございます! 本作品は当財団の原盤作品ではないライセンス作品で、権利交渉を含めてビデオ形態での契約のみとなっているため今後もDVD化の予定はございません。

天孫降臨の地として知られる高千穂地方(宮崎県)に古くから伝わる高千穂の夜神楽は、毎年11月中旬から2月上旬にかけて開催されます。本日、高千穂町のホームページ内に、平成23年度の夜神楽日程表がアップされました。国立劇場での記録映像をお薦めしておいてなんですが、やはり民俗芸能は現地で見るに限りますね。

これから秋祭りの神楽のシーズンです。まずは地元で継承されてきた神楽をご覧になってみてはいかがでしょう。でも近所にどんな神楽があるのかどうやって調べればよいのか? そんなとき、こちらのサイトがとても便利。平成22年度の地域伝統文化総合活性化事業として文化庁の委託で制作されているホームページです。→ 「神楽」(神楽マップ|全国神楽協議会)

(堀内)