じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

うなぎドイツへ行く ドタバタ旅日記(4)   

うなぎドイツへ行く、ドタバタ旅日記、第4回目です。
地歌ドイツ公演2011」!(9/2〜9/9) で、初日の演奏会前、ホテルで「胴掛けがない!」事件発生。(先回は「いろいろな忘れ物」を熱く語って終わってしまいまして、すみません。)

忘れ物でも、「ゆびすり」とか「ひざごむ」とか「三味線の糸」などは、警戒するので余分に持ってくる人が多く、借りることもできるのですが、ホテルで三味線のケースを開け、胴を保護している和紙袋をはずしてみると、なんだかさびしげな三味線の胴が。。。
うなぎ:「・・・・・ あれ?あれ? 胴掛けがない!?」
(上写真:胴掛け。うなぎ、ほぼ大パニック)
同室のKさん:「ええっー!?」
うなぎ:「・・・まさかの胴掛け無し。あり得ない。いや、慌てて荷造りしたから、有り得る。ううっ(泣)」
kさん:「さすがに、胴掛けは、ドイツでは売ってないわね。二つ持って来ている人も、いないわよねぇ?どうする?紙で作る?」
と、まぁひとしきり大騒ぎ。この間30分。
kさん:「あーーっ。これは何?落ちてるわよ!」
というわけで、和紙袋をはずした時に飛ばされた胴掛けが、ベッドの隅間から発見され、春風のような安らぎが。やはり、ふかふかのベッドの上で、作業をしてはダメですね。準備をするなら畳です!
ちなみに、柳川三味線では、「胴掛け」を掛けず、「手当たり」という金襴の小布を直張りするのだそうです。それを知っていれば、少しは落ちついていられたかもしれなかったのに!?
★次週は、ドイツ日記は1回お休みして、柳川三味線をご紹介する予定です!
それでは、落ち着いたところで初日の公演(9月3日)、ゴータ(Gotha)のフリーデンシュタイン城(Schloss Friedenstein)へ。
フリーデンシュタイン城


フリーデンシュタイン宮殿は、ザクセン・ゴータ公国領主エルンスト1世の居城として建てられたそうです。息子の公爵フリードリヒ1世が集めた、芸術作品、絵画、彫刻、手工芸品の数々は、現在博物館として公開されています。ほんとうにすごいコレクションです。天井まですごいです。


(↑お城内に用意していただいた舞台)
また宮殿内には、フリードリヒ1世が、1683年にオペラを受け入れたというバロック劇場が、当時のままの状態で残っており、ドイツ最古の劇場に数えられているそうです。毎年夏には、エクホーフ劇場(Ekhof Festibal)が開催され、18 世紀の作品が上演されるとのことです。来年の上演予定パンフレットがありました。

こんどは、ここでも演奏してみたいですね。贅沢?

(制作担当:うなぎ)