じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

上越市記念事業「高田瞽女」

 
高田瞽女については先日も当ブログでご紹介したばかりですが(9月21日 高田瞽女ふたたび)、11月にも注目のイベントがあるのでご紹介しましょう。上越市の主催で、11月12日(土)・13日(日)の二日間、上越市市制施行40周年記念事業として、上越文化会館を中心に高田瞽女を特集した複数のイベントが開催されます。注目されるのは「斎藤真一絵画展」です。これは今年の5月に、北海道の斎藤真一さんの研究家でその絵画を蒐集してきた池田敏章さんが約150点の斎藤真一さんの絵を上越市に寄贈し、これがその最初の市民への公式のお披露目となる展示となります。二日間という限られた時間ですが、ぜひ実物を見たいところです。というのも、斎藤真一さんの絵は表面が何度も磨かれていて、実物を間近で見ると、比喩ではなく本当に発光しているのです。さらにまた、色にしても、赤のなかにもたくさんの階調があり、その独特な世界は印刷を通じて再現することが非常に難しいと思われます。

今回は、以下の内容のイベントが両日にわたって開催されます。

「高田瞽女パネル&斎藤真一絵画展」
場所:上越文化会館中ホール
時間:10時から19時
入場無料

「対談:斎藤真一を魅了した高田瞽女
場所:上越文化会館中ホール
時間:13時から14時
入場無料
出演:市川信夫(作家、高田瞽女の文化を保存・発信する会会長)、池田敏章(斎藤真一研究家)

「高田瞽女記録映像と体験談放送」
場所:上越文化会館館内ロビー
時間:10時から19時

「高田瞽女唄芝居 市民創作劇『瞽女待つ山里』」
昭和初期の6月、高田の瞽女さがとある瞽女宿に訪れる一日を舞台に瞽女さを慕い共感する村人たちとの強い絆と人間模様を描きます。
場所:上越文化会館大ホール
時間:14:15開場、15:00開演
入場料:一般 1,000円 高校生以下 500円 ※全席指定
出演:NPO法人素人芝居大浦安、小竹勇生山社中、一般応募による市民、他
問い合わせ:上越文化会館 025-522-8800

秋の深まりつつある上越で、瞽女さんの面影を感じるひとときを過ごしてみるのもいいものです。ぜひお出かけください。

(堀内)