Robert Alexander Schumann
ピアノ協奏曲イ短調作品54。ロベルト・シューマン(ドイツ、1810-1856)唯一のピアノ協奏曲。あまりにも有名なので曲の説明は省略します。10月に入ると、というか金木犀が香り出すころから毎年聴きたくなる超名曲ですね。この一ヶ月ほどの間に少しずつ聴いていたCD23種27枚(同内容で番号が違うものはorで並記)について、メモをまとめてみました。
わかりやすいように「オススメ度」という項目で分類しています。ただ、書籍などもそうだと思いますが、CDの制作にもたくさんの人の手がかかっており、録音されて作品化されているCDは、どれも素晴らしい、思いのこもったものです。一聴の価値も無いCDなどはありませんでした。
オススメ度は下記のとおりです。
A=どなたにもまずはオススメ
B=二枚目として他の演奏を聴いてみたい方にオススメ
C=演奏者のファンならオススメ
(各表記はそれぞれのCDに従っています)
CDの番号:SRCR 9203
ピ ア ノ:マレイ・ペライア
指 揮 者:サー・コリン・デイヴィス
管 弦 楽:バイエルン放送交響楽団
録音データ:1987年ドイツ、ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク
感想のメモ:録音のせいか盤質なのか小粒な印象だが、よくまとまっている。演奏者の呼吸が少し浅い感じはしました。
オススメ度:C(音質が残念で惜しい)
参考リンク
CDの番号:MP-145 (PHILIPS An Excellent Collection of Classical Music 45)
ピ ア ノ:クラウディオ・アラウ
指 揮 者:サー・コリン・デイヴィス
管 弦 楽:ボストン交響楽団
録音データ:表記無し、1980年?五度目の録音か?
感想のメモ:試聴した盤は音質があまりよくなかったですが、マスターの使い回しと思われます。演奏はよくまとまっていてゆっくり過ぎるかとも思われる雰囲気も悪くないです。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:POCG-90121
ピ ア ノ:ヴィルヘルム・ケンプ
指 揮 者:ラファエル・クーベリック
管 弦 楽:バイエルン放送交響楽団
録音データ:1973年ドイツ、ミュンヘン、ヘルクレス・ザール
感想のメモ:ゆったりしたテンポながら、出だしから丁寧に音楽をつむいでいきます。が、最後の最後まで流れが一貫していないように感じるのが惜しいです。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:HCD-1159
ピ ア ノ:スヴァトスラフ・リヒテル
指 揮 者:ロヴロ・フォン・マタチッチ
管 弦 楽:モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
録音データ:1974年モナコ、モンテ・カルロ、パレ・ガルニエ
感想のメモ:3楽章終盤のテンポが急ぎすぎ、速すぎるように感じます。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:PHILIPS 456 959-2
ピ ア ノ:アルトゥール・ルービンシュタイン
指 揮 者:ヨーゼフ・クリップス
管 弦 楽:RCAビクター交響楽団
録音データ:1958年
感想のメモ:大好きな個性なのですが「もっさりとした」いつものルービンシュタイン。ショパンやベートーヴェンのほうが合っているように思われます・・・
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:UCCG-1479
ピ ア ノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
指 揮 者:ダニエル・バレンボイム
管 弦 楽:パリ管弦楽団
録音データ:1984年パリ(ライブ)
感想のメモ:何を弾いてもミケランジェリはミケランジェリ。オケがよく合わせてついていっている印象。1992年の来日時にはチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルとこの曲を演奏したそうです。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:SRCR 1838
ピ ア ノ:レオン・フライシャー
指 揮 者:ジョージ・セル
管 弦 楽:クリーブランド管弦楽団
録音データ:1960年 さーっというノイズ多い
感想のメモ:病気になる前のフライシャーの自在な音色、柔軟なスピード感が素晴らしいが、セル指揮のクリーブランドはいつも通りの演奏でここでは生真面目すぎるように思われます。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:WPCS-4300
ピ ア ノ:マルタ・アルゲリッチ(ライナーに「シューマンの協奏曲は初録音」とあるのは間違い)
指 揮 者:ニコラウス・アーノンクール
管 弦 楽:ヨーロッパ室内管弦楽団
録音データ:1992年オーストリア、グラーツ、シュテファニアンザール(ライブ)
感想のメモ:速めのテンポ、スピード感あふれる演奏は悪くないが少し落ち着かない感があります。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:DICA-24010(ACD 020)
ピ ア ノ:マルタ・アルゲリッチ
指 揮 者:カジミエシュ・コルト
管 弦 楽:ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
録音データ:1979年ポーランド、ワルシャワ、国立フィルハーモニー・コンサートホール(ライブ)
感想のメモ:録音された音に勢いがありすぎるかも。これもアルゲリッチらしい演奏ですが最後の最後まで急ぎすぎという印象が拭えません。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:CAPO-3005
ピ ア ノ:オラシオ・グティエレス
指 揮 者:クラウス・テンシュテット
管 弦 楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音データ:1977年ロンドン、キングスウェイ・ホール
感想のメモ:音、演奏がちょっと固め、曲想に対して、力が入りすぎているように感じます。
オススメ度:C
参考リンク
CDの番号:POCG-90267 or POCG-10270(POCG-90267にピアノ五重奏曲変ホ長調作品44を追加)
ピ ア ノ:マリア・ジョアン・ピリス
指 揮 者:クラウディオ・アバド
管 弦 楽:ヨーロッパ室内管弦楽団
録音データ:1997年ドイツ、ベルリン、イエス・キリスト教会
感想のメモ:POCG-90267の方が音が太くより鮮明な音です。
オススメ度:C(POCG-90267)
参考リンク
CDの番号:SRCR 9194
ピ ア ノ:エフゲニー・キーシン
指 揮 者:カルロ・マリア・ジュリーニ
管 弦 楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音データ:1992年オーストリア、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライブ)
感想のメモ:廃盤となっているようで入手が難しいかも。EMIからのTOCE-55990で再演。
オススメ度:C
参考リンク
シューマン「ピアノ協奏曲」オススメ度BのCD - じゃぽブログ
(J)