じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

秋の深川散歩(2) 清澄庭園

昨日の記事「秋の深川散歩」の続きです。小名木川にかかる萬年橋を渡り、深川稲荷神社に立ち寄って清澄庭園へ。
深川稲荷神社は小さい神社ですが、布袋さまが祀られています。最初に訪ねた深川神明宮には寿老人がいらっしゃるそうで、どちらも深川七福神巡りのポイントでもあります。
このあたりは相撲部屋が点在していました。でも、なんとなくイメージしていたのとは違って、高田川部屋尾車部屋錣山(しころやま)部屋と、看板を見なければ気づかないようなビルばかり。
さて、清澄庭園に到着。周りの喧騒やマンションなどの建物とは別世界の日本庭園です。

泉水、築山、枯山水を主体にした「回遊式林泉庭園」で、江戸時代の大名庭園に用いられたものですが、明治時代の造園にも受けつがれ、清澄庭園によって近代的な完成をみたといわれているそうです。

きれいに整えられた松をはじめとする植物、池には鯉、亀、水鳥と生き物が豊富なうえ、各地から取り寄せたという名石も配置されていて、見応え、歩き応えがあります。

園内に石仏がありました。これは馬頭観音さま。古いもののようです。

曇り空の下、石蕗(つわぶき)の花が鮮やかでした。

少し色づいている木もありましたが、紅葉はこれから。

11月12日(土)〜20日(日) には「深川あかりつむぎ」と題してライトアップをしているそうです。水辺と紅葉の幻想的な風景、きれいでしょうね。
芭蕉ゆかりの深川から清澄公園の散策までで、ちょうど2時間のコース。この先の深川江戸資料館にも足を伸ばしたかったのですが、当日は11月とは思えない暖かい午後。いい具合に汗をかいて、「清澄白河」駅で解散となりました。
散歩のおさらいの地図です(芭蕉記念館のパンフレットから。クリックすると拡大します)。

深川はまだまだ見どころがありそうです。次回は門前仲町から、深川不動尊富岡八幡宮のあたりを巡る深川散歩を、と思っています。
秋の深川散歩(1) 芭蕉ゆかりの深川 - じゃぽブログ

(Y)