じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

コトワザとヒイラギ

毎年のことながら、この時期に思うこと、一年って早い早い。一年前の事がついこの間のように思えます(><)日に日に寒くなり暖房等で部屋も乾燥しています。冬の乾燥はお肌に大敵ですが、目にもよくありませんね。私はドライアイの為、目の傷が治りにくくずっと眼科通いです。その病院で、つい先頃待合室にビデオモニターが設置されるようになりました。たいくつな待ち時間に何気なく見ていますと、毎回ことわざやワンポイントアドバイスが流れ、改めて感心させられ少し得した気分になります。
先日は『時を得た一針は九針の手間をはぶく』の文字が流れていました。具体的な内容は流れないので、後でその意味を調べてみますと「着物が破れた時にすぐ縫っておけば、少しの手間で済むことも、そのままにしておくと、あとになってとんでもなく手間がかかるということ」(今日の一針、明日の十針)。時すなわちタイミングがとても大切であるということ。小さな危険には早めの手当が必要。早めに手当しないと、大きな損害を与えることになる。事前の予防の方が事後の治療より有効な場合が多い。という解釈も。ふむふむ、私の目も早くに眼科へ行っていれば、こんなに長くかかる事もなかったのかと・・・。
そしてある日は『イワシの頭も信心から』が流れ、ちょっと笑ってしまいました。「昔は節分の日にヒイラギの葉とともにイワシの頭を門口に刺し、魔除けにする風習があり、転じてつまらないもの(?)でも、信心次第では値打ちがあるということ」のようですが、これはどういう意味で流れているのかなぁ〜と考えているうちに呼ばれて診察室へ・・・。
ヒイラギといえば木ヘンに冬で「柊」。まさに今の季節に白い花を咲かせるようです。
『柊』 作詞:高野のぼる 作曲:中村双葉
失くした夢の思い出に 淋しく咲いた柊の 
小さく悲し白い花
香(におい)も色もかげもみな 冷たい花のそのこころ
いたい葉っぱを指先に 
そっとはさんで吹く心 あどけない日のそのこころ
くるりくるくる葉がまわる むなしきりの葉がまわる
(前半は長調、後半は陰旋的な短調で作られ箏らしい雰囲気をもった清楚な曲。解説書より)

皆さん風邪にお気をつけ下さい(^^)/

(japogirl)