じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

ましろのおと

津軽三味線を題材にしたマンガ「ましろのおと」(原作:羅川真里茂)をご紹介します。『月刊少年マガジン』(講談社)にて2010年1月号に読み切りが掲載された後、同年5月号より連載がスタート。昨年12月に発売されたマンガ紹介本「このマンガがすごい!2012」男編で3位に輝き、今注目が集まっています。

ましろのおと」の簡単なあらすじ・・・故郷・青森から津軽三味線を背負い、単身上京してきた主人公・澤村雪(さわむらせつ)。自らの師でもあった三味線奏者の祖父が亡くなったことで、自分が弾くべき音を見失ってしまう。そんな雪が、全く知らない地・東京で成長してゆく津軽三味線×青春ストーリー。

単行本は現在までに4巻出ており、第5巻は通常版と津軽三味線CD付きの特装版で、1月17日に発売されます。私はもちろん4巻までしっかりと読み込み、第5巻を楽しみに待っているところです。羅川真里茂先生が描き出す臨場感のある見事な表現で、本当に津軽三味線の音が聴こえてきそうな場面に度々引き込まれます。
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その特装版CDには、これまでのエピソードに登場した中から計6曲が収録されます。「よされ節」「さくらさくら」や、雪らが練習する「津軽じょんがら節・合奏」、雪と若菜(雪の兄)が弾いたオリジナル曲「即興曲」などが「ましろのおと」バージョンで再現されています。物語に登場している津軽三味線奏者たちの奏でた曲を、単行本を読み返しながら聴けるオリジナル津軽三味線CDとなっています!

その「ましろのおと」PVをぜひご覧下さい。少しずつですが演奏も聴くことが出来ます。

三味線楽曲の演奏は、若手実力派津軽三味線奏者の椿正範さんを中心に、山下靖喬さん、おもだか秋子さん、橋本大輝さん、本田浩平さんが担当。雪と若菜の母親である梅子が唄った「津軽小原節」を再現するのは、民謡歌手・おもだか秋子さんです。

今まで津軽三味線や民謡を遠いものと感じていた方々も、この「ましろのおと」をきっかけに興味を持つ方も増えることでしょう!これからも「ましろのおと」を楽しみにしています。

☆作品情報
発売日:2011年1月17日(火)
CD付き「ましろのおと」(5)特装版
☆収録曲
1.よされ節 2.じょんがら節 3.津軽小原節 4.即興曲 5.さくらさくら 6.じょんがら節・新節合奏

(K)