じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

英語でShamisen

今日から暦では「大寒」。寒さがいっそう厳しく感じられます。先日japojpでのツイート(Twilog:japojp2012年1月19日)で、Eテレの英語番組「トラッドジャパン/Trad Japan」2012年2月号のテキストが話題で、三味線がテーマのひとつになっていることを知りました。実際の放送は2月23日(木)、2月27日(月)と少し先ですが、テキストは1月18日すでに発売されているので早速入手し、読んでみました。
テキストには「三味線の魅力を英語で考察する」というテーマで見開き左ページに日本語、右ページに英語が掲載されています。文中にある、neck(ネック/棹)やflet(フレット/三味線はno fletですね)、nut(ナット/上駒)などの表現はギターを弾く方には身近に感じられるかもしれません。さらに三味線や琵琶での独特の「さわり」について「ひずんだ」という意味の「distorted」を使った箇所では、たとえばエレキギターでの強烈なディストーションサウンドの魅力とも重なるように思え、興味深く読みました。加えてテーマの最後のページには番組コメンテーターのステュウット ヴァーナム・アットキン(Stuart Varnam-Atkin)さんのエッセイもあります。沖縄の魅力とアイルランドチーフタンズのメンバーの話を交えた素敵な文章でした(そのエッセイの放送はなくテキストのみとのことですから、機会があればご一読ください)。
そのエッセイのページに掲載されている写真をはじめ、この回は世田谷区豪徳寺の三味線専門店、亀屋邦楽器さんで取材されたそうで、その模様が亀屋邦楽器さんのブログに詳しく紹介されています。テキストや番組とあわせて、こちらもぜひご覧ください。

(じゃぽ音っと編集部T)