じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

歌川国芳展

『没後150年歌川国芳展』へ行って来ました。幕末の奇才浮世絵師。江戸のグラフィックデザイナー?!
2012年2月12日迄開催。

昨年から気になっていて、いつもながら行きそびれてしまう私にとって、あっまだ開催していると一安心して行って来ました。さすがに超人気で、絵の前は人だかり・・・(^^;帰ってからよくよくチラシを見てみると、全421点の作品を前期と後期に分けて、ほとんど入れ替えて展示とのこと。私が行ったのは1月21日だったので、既に後期の展示になっていたことになります。それを後で知って少し悔やまれました。全部見たかった(><)でも、思っていた以上にたくさんの作品を見ることが出来て大満足でした。

躍動感あふれる力士たちの相撲試合の様子。本当にうっとりするほどの美人女性の顔だちや着物姿の団扇図。その着物姿を見て江戸時代は結構派手だったのかしらね?この着物の柄の組み合わせ方ってなかなか出来ないよね?と友達と感心。人気物の歌舞伎役者のさまざまな芝居姿。江戸時代の海老蔵も目が大きいね〜。「竜宮城」「金太郎と鬼」等の物語の絵。江戸の子どもたちの遊び図。国芳が大好きだったと思われる猫の絵もたくさん出てきます。そうそう会場には、国芳の描いた猫を形どったパネルが何匹か居ました。
今回、金魚の戯画「金魚づくし」シリーズの作品がイタリアで新たに9図目として発見された「きん魚づくし ぼんぼん」(天保13年1842年頃)が展示されていました。思わずその絵を前にした時「かっ可愛い!」とつぶやいていた私。きん魚たちが団扇を持って、夕涼みにお出掛け?小さな蛙の手をひいてそぞろ歩き(笑)
繊細かつ躍動感、そしてユーモアあり、ポップな色使い。どんどん国芳ワールドに魅了され引き込まれました。そして何よりも見ていて楽しく、笑顔になれるのが最高!私にとって今年最初の展示会が「歌川国芳展」で始まり、何だか幸せな気分に(^^)v

(japogirl)