じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

児童合唱まるかじりは3/7発売予定です!

はい。ということで担当ディレクターのうなぎです。(この流れは、前日のKによるブログからお読みください。)

〜花のほかには松ばかり、花のほかには松ばかり、暮れそめて鐘や響くらん。鐘に恨みは数々ござる、初夜の鐘を撞く時は、諸行無常と響くなり。後夜の鐘を撞く時は、是生滅法と響くなり。(長唄京鹿子娘道成寺」より)

と、普段は古典の世界に接していることが多いのですが、ここ数ヶ月間、

〜♪ あひるの あかちゃん いけまで いって、うわぎを ぬぐやら えぷろん とって、およぎの けいこで、あいうえお。かにが サービス きりんの くびの、くびまき あんでる けっこう かかる、こんげついっぱい、かきくけこ。(小林純一作詞、芥川 也寸志作曲「あいうえどうぶつえん」より)

と、すっかり児童合唱の世界に浸透しておりました。
弊財団では、日本の伝統文化・民俗芸能のほかにも、合唱・保育教材などのCDも制作しており、先日も「新星堂 東京ドームシティ ラクーア店」さんにお邪魔し、発表会、運動会のCDのディスプレイを拝見してきたところです。品揃えが充実しています!

「あいうえどうぶつえん」は、3月7日発売予定、ただいま制作中の「児童合唱まるかじり」に収録されています。合唱まるかじシリーズとしては第3弾で、NHK東京児童合唱団の指揮者 金田典子さんに、児童合唱の名曲51曲を選曲していただきました。
上記の「あいうえどうぶつえん」は、小林純一さんの詩で、芥川也寸志さんの作曲です。最初、歌詞を見ないで曲を聞いていたときには気づかなかったのですが「あ、い、う、え、お、か、き、く、け、こ」で始まる文章になっています。「ん」まで続きますが、その内容がなかなか面白くて、笑ってしまうのです。
収録音源は、タンポポ児童合唱団、ひまわりキッズ、ひばり児童合唱団東京放送児童合唱団(現、NHK東京児童合唱団)、森の木児童合唱団のみなさんが、リレー形式で交代で歌っています。しかも、交代のタイミングで半音ずつ転調していくので、とっても楽しいです!
小林純一さんの詩はもう1曲、三善晃さんが作曲した「めんどり団地のレグホンおばさん」も選曲されました。こちらは多治見少年少女合唱団による、歯切れのよい軽快な演奏です。この「レグホンおばさん」、実は鶏のことなのですが、おばさん達の行動に注目した内容になっています。
それから前日の内容をリレーして、もう1曲ご紹介です。今回、「空が わらう」という曲も収録いたしましたが、この曲は、空ちゃんという赤ちゃんが生まれたときに作曲されたとのことで、ほんとうにやさしさにあふれ、こころがあたたかくなる曲ですので、是非お聞きいただきたいです。
実は、児童合唱は奥が深い…。まだまだ語れそうですので、しばらくはきっと、このシリーズですね。

新録音も行われましたので、追ってご紹介します。

(制作担当:うなぎ)