じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

英語でShamisen(先月に続き)

三味線がテーマになった、Eテレの英語番組「トラッドジャパン/Trad Japan」が先日23日深夜に放送されていました(再放送は2月27日(月)午前6:00〜6:20ですので、お見逃しなく!)。テキストは先月投稿した際に読んでいたのですが、やはりテレビ番組。音と映像があるとテキストとはまた違った面白さがあります。ビデオクリップはテキストにあった三味線の説明が英語の音声と字幕で流れます。さらにクリップでは七代目 杵屋佐吉さん上妻宏光さんのお名前がクレジットされ、演奏シーンが挿入されていました。胴と棹が分解できて持ち運びに便利だという話、独特の音色=さわりの話など、音と映像で観るのもいいものですね。
ハワイ出身の日系5世のウクレレ・ミュージシャン、ジェイク・シマブクロ(Jake Shimabukuro)さんが出演しているミニ・コーナー「Jake's Feel Japan」の2月は「本格的なそば打ちを学ぶ」でしたが、来月3月は「箏(こと)を学ぶ」がテーマになるという予告がありました。
さっそく左の写真、入手した発売中の3月号テキストよりその予告を詳しく引用させてください。

3月の内容〜箏(こと)を学ぶ
今月は台東区にある上野桜木会館で、日本の伝統楽器・箏に触れます。講師は、海外での演奏経験も豊富な箏奏者、森稚重子さんです。まず、森さんに伝統的な箏の曲を弾いてもらいました。ジェイクさんは、左手で弦を操作するテクニックが気になったようです。これは箏独特の「押し手」と呼ばれる奏法で、爪で弾いた音にいろいろな表情を付けることができます。さらにジェイクさんが箏をモチーフに編曲した「さくらさくら」をウクレレで披露します。森さんには、より箏らしい演奏に近づけるためのアドバイスをいただきました。同じ弦楽器の奏者でありながら、まったく音楽体系の違う2人の出会いをお楽しみください。

ご出演されている森稚重子さんの公式HP内のnewsでもその収録の模様が掲載されています。しかも3月号のテーマにはじゃぽ音っと上でも人気の「落語」(じゃぽ音っと内「落語」の検索結果があります。
自分がうっかり買い逃していたバックナンバー、2011年10月号(テーマに「能」があります)、2011年12月号(こちらは「歌舞伎」があります)も最後に下記写真にてご紹介します。

たとえば「金沢」といった関東の自分には馴染みの薄いテーマも実際に読んだり観たりすると、日本人でありながら知らなかったエピソードが出てきます。自国の伝統文化を英語のフィルターで通してみると思わぬ発見がありますね。

(じゃぽ音っと編集部T)