じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

子スズメ春まつり

3月31日(土)、日本橋三越劇場にて、今年創立57年を迎えた「子スズメ民踊楽園」の「子スズメ春まつり」が開催されました。

この子スズメ民踊楽園は、創立者である松浦森勝氏により昭和29年に「子スズメ会」として誕生。現在は、二世・松浦紗代子会長、三世・松浦そよ子副会長、そして森勝氏の孫にあたる松浦奏貴さんが四世として、会を盛り立てています。(松浦奏貴さんは、民謡ユニット郷みん’Sのメンバーとして活躍しています。)

創立以来、テレビ、ラジオ、ステージでの活躍は著しく、現在までに数々の賞を受賞し、更に踊りの技を高めパワーアップし続けています。そして、民衆が創造し伝えてきた唄と踊りを文化の一部門として擁立し、多くの指導者を輩出しています。

そんな子スズメ会のみなさんが、毎日の特訓の成果を私たちに見せてくれた子スズメ春まつり。青少年の部として秋田県の「飾山囃子」を皮切りに、津軽じょんから節、津軽小原節…人気の曲が続きます。そして、ゲストの原田直之さんの唄に乗せ、三世・松浦そよ子さんの「えんころ節」、二世松浦紗代子さんによる「新相馬節」。三越劇場の舞台に東北の風が吹きました。

舞台中盤、「民踊をあなたに」と題して、現在までに各賞で受賞歴のある曲を再演。伊予万才豊年おどり、今治大黒舞など、たくさんの楽しい曲で会場は盛り上がりました。

そして、子スズメ会と縁が深い原田直之さんの唄のステージでは「佐渡おけさ」「お立ち酒」「大漁唄い込み」の3曲を堪能させていただきました。原田直之さんの奥様である原田真木さんが三味線伴奏してくださっていて、息の合った演奏を聴かせていただくことも出来ました。

そのほかにも趣向をこらした舞台で私たちを魅了した子スズメ会の皆様。三越劇場の舞台でのおひとりおひとりの素敵な笑顔が印象的でした。踊りって楽しそう、私も踊ってみたい。そう感じた人も少なくなかったと思います。またその笑顔に会えるのを楽しみにしています。

(K)