じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

三味の音色に江戸を聴く

先週末4月7日(土)、japogirlと一緒に端唄の会に行って参りました。

「桜花 お座敷こんさーとシリーズ 鶴家奏英 三味の音色に江戸を聴く」と題し、千葉県野田市にある“懐石あた宕”にて行われました。

会場となった“懐石あた宕”は、かつて江戸時代後期から醤油醸造業を営んだ、茂木房五郎家(キッコーマン創業者の一族)の住宅を移築したもので、日本情緒あふれる美しいお屋敷でした。

鶴家奏英(つるやそうえ)さんは、民謡、長唄、端唄等の三味線演奏はもちろん、作詞作曲まで手掛けるなど幅広く活躍されています。(昨年リリースされた「おもだか秋子 民謡(うた)の道」に収録されている『泣き坂追分』も鶴家奏英さんの作詞作曲です。)

このお座敷こんさーとシリーズは3回目。今回は日本の美しい季節“春”を織り交ぜて構成された内容でした。鶴家奏英さんの他に、唄の姫太郎さん、唄と鳴物の木原周禮さん、そして笛の望月太八香さんの素晴らしい演奏で、あっという間の1時間半。
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1曲ごとに研究熱心な鶴家奏英さんによる曲解説があり、当時の時代背景や江戸の流行、歌詞の意味などをわかりやすくお話していただいたおかげで、演奏をより一層楽しむことが出来ました。

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この日の演奏曲はこちら。
前半:梅は咲いたか/桜見よとて/夜桜/春雨/青柳/柳の雨
後半:二上り甚句/中田廓うた/かんちろりん/梅ケ枝の/猫じゃ猫じゃ/すててこ/春はうれしや/かっぽれ/吉原さわぎ

次回は9月中旬に「お月見コンサート」を開催予定とのことですので、ご興味のある方ぜひとも足をお運びください。
お問い合わせはこちらへ⇒鶴家奏英三味線民謡教室野田本部

(K)