毎年4月22日に四天王寺で行なわれる聖霊会(しょうりょうえ)を聴聞してきました。法要の次第にしても舞楽の内容にしても、仏教が渡来して間もない頃の雰囲気を今に伝える大変貴重なものです。
四天王寺の舞楽の演奏は、天王寺楽所が長く伝統を継承してきましたが、明治以降は、雅亮会がその伝統を受け継いでいます。宮内庁の雅楽とはまったく趣を異にする独特な響きです。
ところが、当日は生憎の雨。なんと三年続けての雨なのだそうです。聖徳太子が涙を流しているのかもしれません。いつか、亀ノ池の上の石舞台で華麗な舞を観られる日を願っています。
(堀内)