皆様こんばんは。
先ほど、第1回東京[無形文化]祭の「韓国珍島の死と祝祭」(大韓民国)(◆)が草月ホールにて開催されましたので、公演の模様を速報します。(ということで、真夜中に執筆中。今日は過ごしやすいというか肌寒い感じですね…)
まずは、韓国の伝統楽器から。
【写真 上】左は「ヘグム(奚琴)」という胡弓のような楽器です。右は、雅楽の篳篥のような音がする「ピリ(篳篥)」。
【写真 上】左は、篠笛のような音色の「テグム(大笒)」、右は「アジェン(牙箏)」。こちらは韓国の箏「カヤグム(伽倻琴)」より少し小さめの楽器で、弓で演奏していました。
【写真 上】左の小さなドラのような楽器は「チン(銅鑼)」、そして右は「チャンゴ(杖鼓)」、鞨鼓の大きい楽器という感じでしょうか。
【写真 上】左の方は、珍島(チンド)の伝統を守り続けてきた朴秉千(パク・ビョンチョン)さんのご子息で、「パク・ビョンチョン歌舞楽保存会」の会長である朴星勲(パク・ソンフン)さん。叩いている楽器は「ケンガリ(鉦)」といって鉦のような楽器で、指揮者的ポジションなのだそうです。右の楽器は、「プク(太鼓)」という楽器です。
【写真 上】「初カマン席」(チョンカマン・ソク)。儀礼の初めに神々や死霊を招く演目。神歌をうたい、「チジョン(紙銭)」という採り物を持って舞います。
【写真 上】「珍島太鼓踊り」(チンドプクチュム)。珍島の太鼓踊りは、両手にバチを持って、叩きながら踊るのが特徴だそうです。
【写真 上】「ダシレギ。」葬式の場所で行われる歌舞劇のようなもの。夫婦である盲人の占い師「コサ(居士)」と芸者の「サダン(社堂)」の間に「僧侶」が入って三角関係?に。そして赤子が生まれ、「喪主役」のものが連れ去る…という内容だそうです。韓国語がわかる方には、笑いが起きていました。タシレギは、また生まれるという意味もあるといわれているそうです。
【写真 上】「コプリ」。「コ」は結び、「プリ」は解くという意味で、亡者のこの世での縁を解くという内容の演目。
【写真 上】「キルタックム」。「キル」は道、「タックム」は均しという意味で、あの世に行く道を均すという内容の演目です。
キルタックムが終わる頃には夜が明け、村の人々が集まり、お棺を入れた喪輿を墓地へ運ぶのだそうです。
取り急ぎ、以上速報でした。
(制作担当:うなぎ)