昨日27日で本公演が終わった第一回東京[無形文化]祭。そのいずれかの公演にご来場いただいたみなさま、いかがでしたでしょうか? 今後これらの公演ひとつひとつをあらためて振り返る機会を作ってみたいと思っています。
ハイチのララ、パキスタンのスーフィー音楽、韓国珍島(チンド)の伝統芸能、宮古島の神歌と古謡、じゃんがら念仏踊り、「囃す」「躍る」「語る」と日本の伝統芸能から三つの観点をテーマにした公演。どの公演も「音楽」という枠を超えた素晴らしいステージでした。そもそも「音楽」という言葉が広まるはるか昔から、そこに携わっていたひとりひとりの手によって脈々とその芸が受け継がれ、今に至り実現したものなのだということをどのステージからもひしひしと感じていました。
たとえばポピュラー音楽/ジャズやクラシック(あるいは演劇やオペラなど)は、知名度や宣伝の力もあるのでしょうか、すでに耳にしたり目にしたことがあって、馴染みのある名前のコンサート(あるいは舞台)へ足を運びがち。ですが、そういった知名度や宣伝とは趣を別にする素晴らしい発見がこの[無形文化]祭の公演にはたくさんありました。この無形文化が持つ、時間を超えて訴えかけてくる芸能の素晴らしさを、自分もまたこれからじっくりと時間をかけて感じ取っていきたいとあらためて思っているところです。
(じゃぽ音っと編集部T)