じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

山中温泉に行ってきました。

先日、石川県の山中温泉に行って参りました。ご存知の通り山中温泉は豊かな自然と穏やかな川の流れが美しく、季節ごとに違う雰囲気をもつ、とても優雅で魅力的な温泉です。

今回山中温泉へは、北陸を中心に活動し多くのファンを持つ歌手、長岡すみ子さんと一緒に、長岡さんのデビュー30周年記念曲として11月7日に発売予定の新曲「山中雨情」のプロモーションでうかがいました。今作は、山中温泉を舞台に、心優しく健気な女性を主人公にした恋物語で、雪の降る山中温泉から遠く離れた愛しい人を想う熱い心で、その雪が溶けて雨になる…というストーリーです。(作詞:白鳥園枝 作曲:山中博 編曲:池多孝春)

長谷部神社を中心に広がる「ゆげ街道」を抜けてバス停の先を左に下ると「こおろぎ橋」がありました。この「山中雨情」の歌詞にも登場する「こおろぎ橋」は、総ひのき造りで山中温泉を代表する名勝地です。
[:W300]

橋の近くに、「こおろぎ橋」の名前の由来が書かれていましたのでご紹介します。
[:W300]
「蟋蟀橋・・・元禄時代以前からかかっている橋で 山中温泉の代名詞ともいえる名勝です この付近は岩石が多く 行く路は危なかったので〔行路危(こうろぎ)〕と言われ また秋の夜 可憐に鳴く 蟋蟀の声にちなんで名付けられたとも言われています 四季を通して山中を訪れる 多くの人の目を楽しませてくれる 山中八景の一つです」

私達が訪れた日は小雨が降っていて、「山中雨情」の歌詞と同じようなシチュエーションでした。傘をさしながら橋の下を流れる川の音を聴き、生い茂る木々の緑を見る機会を得て、より一層曲のイメージを膨らませることが出来たように思います。
[:W300]
街中のいたるところから聴こえてくる石川県民謡「山中節」がその風景に彩りを添え、静かで穏やかな時間がゆっくり過ぎていくように感じました。本当に素敵な山中温泉。その印象のままを「山中雨情」の中で表現できているといいな〜。

(K)