じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

志摩幸子新曲発表会

9月に入り、来年2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の撮影がスタートしたと聞きました。毎回注目が集まる大河ドラマ、来年は主人公・新島八重の話題を耳にすることが多くなることと思います。

八重は戊辰戦争では会津鶴ヶ城で銃を持って戦い「幕末のジャンヌ・ダルク」と讃えられ、新島襄と結婚して時代をリードする「ハンサム・ウーマン」、襄亡き後は日本の篤志看護婦として日清・日露戦争に同行して「日本のナイチンゲール」と呼ばれました。全ての人の幸福を願った新島八重の人生を描く「八重の桜」の放送開始を楽しみにしています。

その「八重の桜」に寄せて、今年2月22日に「いちず花〜新島八重の生涯〜」という曲がリリースされました。

歌うのは茨城県福島県山形県を中心に歌手活動を続け、幅広い年齢層のファンを持つ実力派歌手志摩幸子さん。信念を曲げずに一途な想いで生きた八重の生涯を、その根底にある“まごころ”をイメージした優しいメロディーにのせて歌っています。

その作品の発表会が、敬老の日の9月17日(祝・月)、日立市十王総合健康センターJホールにておこなわれました。

第一部は志摩幸子さんのカラオケ教室の生徒さんによる発表会、第二部が志摩幸子新曲発表会でした。その発表会には県外からもたくさんのファンが駆けつけ、約550名のお客様で一杯の会館は、志摩幸子さんの登場を待ち望む人の熱気で開演前から大変な盛り上がりでした。

「いちず花〜新島八重の生涯〜」のイントロに乗せて緞帳が上がると、ジャケット写真と同じ着物姿の志摩幸子さんの素敵な笑顔と共に、澄んだ歌声が会場に響きわたりました。

カップリング曲の「漁火銀座」、デビュー曲の「いわき絶唱」他、美空ひばりさんメドレー、北島三郎さんの「まつり」等を抜群の歌唱力で歌い上げ、私達を楽しませてくれました。

志摩幸子さんがステージ上で、「私はたくさんの人に助けてもらっている。その感謝の心を忘れずに、これからも夢を追い続けたい!」と語っていました。常にまわりの人を気遣い、心のこもった言葉を掛け、優しく手をさしのべてくれる志摩幸子さんなので、その姿が“新島八重”と重なり、この「いちず花〜新島八重の生涯〜」を唄う歌手として志摩幸子さんはぴったりだと思いました。志摩幸子さんは茨城県在住で、東日本大震災の被災者でもあります。東北地方を中心に活動する志摩さんが唄うことによって、復興の力にもなると感じています。

地元のファンに愛され続け2014年にはデビュー30周年を迎える志摩幸子さん。デビュー当時から変わらない新鮮な歌声を、これからも私達に届けてくれることを願っています。

この「いちず花〜新島八重の生涯〜」は長く歌い続けてほしい楽曲ですので、これからも志摩幸子さんの活動をバックアップしていきたいと思っています。

(K)