先月9月15日より、毎週土曜日でお伝えし続けている「ハンガリ−・オーストリア地歌公演」の最終回です。(もしも…第1回目からお読みになりたい方がいらっしゃいましたら、このページの一番下「日記の検策」で「地歌公演」と入力ください。)
先週は、ハンガリーのオーブダにあるコンサートホールでの地歌公演の様子でしたが、本日はグドゥルー宮殿(ゲデレー宮殿)でのコンサートの様子(開催日:2012.9.18)をお伝えいたします!…と申し上げつつ、エリザベート皇妃中心の内容になってしまいました。ご了承ください。
13世紀〜19世紀初頭のヨーロッパで大帝国を築いたハプスブルク家。そのハプスブルク家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と結婚したのがエリザベート皇妃(1837〜1898)。通称シシィと呼ばれ、ハンガリーの人々に愛されているそうです。エリザベートは、ドイツのバイエルン地方の公爵家の次女として生まれます。1853年、姉のヘレーネとフランツ・ヨーゼフのお見合いに同行しますが、そこでフランツ・ヨーゼフに見初められて1854年4月に16歳で結婚、オーストリア皇妃となったそうです。
身長173cm、体重48kg、ウエスト50cm(参照:『地球の歩き方 ハンガリー』)という抜群のプロポーションと、その絶世の美貌でヨーロッパ全土で称賛されたそうです。こちらが、ウィーンのデメルで買った板チョコ。シシィとフランツ・ヨーゼフの絵が描かれている包装紙です。

1867年、30歳の時にオーストリア=ハンガリー帝国が成立し、ハンガリー女王として即位。マーチャーシュ教会で、戴冠式が行われました。(写真下:マーチャーシュ教会)

この戴冠式で、ハンガリーの代表的なピアニストであり作曲家であるフランツ・リストは《戴冠ミサ曲》を作曲し、自ら指揮をとったそうです。2011年は、誕生200年にあたり「リスト・イヤー」だったそうです。(写真:リストの垂れ幕)

フランツ・ヨーゼフ1世と結婚したエリザベートは、厳格なウィーンでの宮廷生活に馴染めなかったそうで、フランツ・ヨーゼフからグドゥルー宮殿を贈られてからは、自然が多く美しいこの宮殿を好み、ハンガリーで多くの時間を過ごしたそうです。建物の裏は自然を生かした広い庭園となっているそうです。グドゥルーは、ハンガリー北部の町でブダペストの北東約30キロメートルに位置しています。
「ハンガリー・オーストリア地歌公演」の最終会場は、そのグドゥルー宮殿の2階、セレモニーホールで行われました。高い天井にヴェネツィアのシャンデリアがあります。2階へ上った入り口からホールを覗いた様子です。奥にステージが設営されました。


(リハーサルの様子)
館内には、シシィの部屋と呼ばれるスミレ色の部屋などがあります。撮影は出来ませんでしたので、公式サイトです。http://www.kiralyikastely.hu/kiallitasok
エリザベートは1898年に暗殺されてしまうのですが、その生涯はミュージカル等で取り上げられ各国で上演されているそうです。渋谷ヒカリエ11階東急シアターオーブでは、ウィーン版ミュージカル「エリザベート20周年記念コンサート」、そして宝塚歌劇版「エリザベート」の歴代キャストとニューキャストが次々に登場する「エリザベート スペシャル ガラ・コンサート」が行われるそうです。
http://theatre-orb.com/lineup/
横浜SOGOそごう美術館では、2013年1月2日〜1月23日まで、「輝ける皇妃エリザベート展」も開催されるようです!…地歌公演の様子は?これで最終回になってしまってよろしいのでしょうか、と自問自答中。
(制作担当:うなぎ)