じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

NHK大河ドラマ全曲集

最近はまっているドラマがございまして…、『葵 徳川三代』なのですが、2000年に放送された39作目のNHK大河ドラマです。普段あまりテレビを見ないので、見たい作品があったらDVDを大人借り?して一気に見ます。『葵 徳川三代』に何故はまったか、きっかけはささいなこと?で…。

「葵 徳川三代」
過日、『百夜行』というドラマの山田孝之さんにはまってしまい(◆)、その後、山田さんの作品を少しずつチェックし、『葵 徳川三代』に出演されているらしいという情報をキャッチしました。早速見始めたものの、山田さんが出てくる気配なし。ところが、この大河ドラマが面白いのです。そもそも歴史が苦手な私ですが、戦国武将の名前がすぐに覚えられ、教科書で勉強するより、こちらが早かった!?かと。徳川家康津川雅彦さん、徳川秀忠西田敏行さんが演じていますが、徳川家康がすごい速さで歴史を動かしていく様子がわかり、「え〜、そんな命令を下すの」と、時々泣きそうな西田敏行さん演じるな秀忠に共感しながら、いま途中の23話。いまだ山田さん出てこずです(笑)。
早く、山田さん出てこないかなと、次の巻を借りに行きましたら、なんと誰かが『葵 徳川三代』を大人借り!続きが1枚もなくて、悲しく店舗を後にしようとしたところで、1枚のアルバムを発見。

「決定版 大河ドラマ全曲集」(発行:NHKサービスセンター、販売:EMI ミュージック ジャパン)
昨年2011年にNHK大河ドラマが50回目を迎え、1963年第1回の『花の生涯』から2010年の『龍馬伝』までのテーマ曲全作品を網羅したアルバムということです。聴いてみると、第2回目の『赤穂浪士』は、「あっ、この曲!」と知っていました。こちらは芥川也寸志氏の作曲だったのですね。このアルバムを聴く前に、唯一曲を覚えていたのは、『黄金の日々』(第16回1978年)。この曲は、オンエアー以降、久しぶりに聞いたのですが、頭の中に残って当時の印象よりテンポが早かったです。こちらは、池辺晋一郎氏の作品です。
第14回(1976年)から、第25回(1987年)までは、私の年代で、夜は出掛けずちゃんと家にいた(?)小学生〜高校生時代の曲で、聞き覚えがありました。作曲家の方も、冨田勲武満徹間宮芳生三善晃、林光、湯浅譲二山本直純坂田晃一……各氏といった日本を代表する作曲家の方々です。
ところで、この作曲家の方々のお名前を拝見しているうちに、こちらのアルバムもお薦めしたくなりました。弊財団より、リリースされている合唱のCDです。「合唱音楽の領域—その新しい地平— (7枚組)」(◆)。こちらは合唱曲を収録したCDで、作品・演奏とも、とても迫力があります!
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東京混声合唱団創立20周年を記念して、ビクターより1976年に発売された7枚組LPレコード(SJX-1067〜73)の復刻CDです。1950〜70年代にかけて、作曲家たちは合唱音楽にどのような可能性を見出したのか、14名の作曲家による18の作品の中に、言葉という素材の扱い方、人の声の可能性、新しい音響としての合唱音楽の構築、また日本の伝統音楽との対峙など、作曲家、そして東京混声合唱団が合唱音楽の新しい地平を求め、辿った軌跡を伺い知ることが出来るアルバムです。まさに芥川也寸志、林光、三善晃武満徹湯浅譲二間宮芳生池辺晋一郎…各氏の作品が収められています。
このアルバムの中に収められている池辺晋一郎さんの「相聞I」「相聞II」は、来る12月14日(金)東京混声合唱団第229回定期演奏会(◆)東京文化会館小ホール)で演奏されるそうです。
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そう言えば、きっかけは山田孝之さんでしたが…。

(制作担当:うなぎ)