じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

Kotist宮西希さん

日本の伝統楽器である“箏”の奏法や特色を大切にしながら、ポップスやロックなどと融合させたオリジナリティあふれる曲を、従来の箏曲演奏とは全く違った独特のスタイルで演奏する宮西希(みやにしのぞみ)さん東京芸術大学卒業後、2002年秋、自ら作編曲したアルバム「Step to the Moon」でソロ・アーティストとしてデビューし、オリジナル曲以外にカバー曲も含め、常に新しい箏の魅力を全面に出したパフォーマンスで、多くのファンに愛されているアーティストです。

宮西希さんは、自己紹介の際に必ず「コティスト(Kotist)の宮西希です」とおっしゃいます。自ら作曲・アレンジ・演奏を行い、演奏する音楽のジャンルには全くこだわらずフリースタイルで活動されているので、「箏曲演奏家」ではなく、箏奏者『コティスト(Kotist)』なのだそうです。

Kotist宮西希さんは東日本大震災後、被災地に赴いて避難所・仮設住宅等にて演奏活動を行っています。その活動を知ったファンの方々が中心となって、直接音楽を届けること、また、音楽に関する支援物資(現時点ではCD)も同時に届けることを活動内容とし「音楽の力によって人々の心の支援をしてゆくこと」を目的とした『Music for You プロジェクト』が2011年5月14日に立ち上がりました。「たった1人でも聴いて下さる方がいるのなら、そこに音楽を届けよう!」という主旨から「Music for You」というプロジェク名がついたそうです。宮西さんの気持ちのこもった名称ですね。

そして今年1月、宮西希さんの記念すべき10周年を飾る待望のオリジナルアルバム「じゃぱねすけ」がリリースされました。(発売・販売元:フェアプレイレコーズ)

タイトルチューンでもあり、とても気になるタイトル「じゃぱねすけ」、ライナーノーツに『ポルトガル語で「日本風」というこの面白い言葉の響きに触発されてやってきた曲です』というコメントがありました。10曲入りのアルバム、心地よい音の連続で、気がついたら全曲聴いていました。箏だけの演奏でなく、サウンド・プロデューサーにギタリストの天野清継さんを迎え、実力派ミュージシャンをと共に様々なタイプの曲が収録されているアルバムでした。

そのアルバム「じゃぱねすけ」発売ライブが下記の予定で開催されます。ご興味がある方、ぜひ一度コティスト宮西希の世界へ!

Kotist 宮西希『じゃぱねすけ』発売記念ライブ
4月3日(水)18時半開場 19時開演
恵比寿 天窓Switch(渋谷区恵比寿3−28−4 ATOビルB1)
出演:宮西希 メンバー:重実信之(Gt)/大山泰輝(Pf)/早川哲也(B)

(K)