じゃぽブログ

公益財団法人日本伝統文化振興財団のスタッフが綴る、旬な話題、出来事、気になるあれこれ。

築地本願寺で 勇希の會 邦楽演奏会

小唄の勇希波つ帆(ゆき・はつほ)さんから「勇希の會 邦楽演奏会」のご案内をいただきました。


勇希の會 邦楽演奏会
[日時] 4月20日(土)16:00開演
[会場] 築地本願寺第一伝道会館「振風」 東京都中央区築地3-15-1
    東京メトロ日比谷線「築地」徒歩1分
    都営地下鉄浅草線「東銀座」徒歩5分
    東京メトロ有楽町線新富町」徒歩5分
    都営地下鉄大江戸線築地市場」徒歩5分
    アクセスは こちら をごらんください
[入場料] 前売=5,000円 / 当日=6,000円
[お問合せ・お申込] Tel.03-3665-3672 / 080-1242-4352 (勇希の會事務局)

[ 勇希波つ帆さん プロフィール ]

十代より小唄を学ぶ。十代後半で小唄駒派の名取となり駒勇希を名乗る。22歳で見台開き(けんだいびらき=プロデビュー)。その後、清元を始め、東京藝術大学音楽学部邦楽科入学(清元専攻)。同大学大学院修了。
1993年、小唄勇希派を創流し「勇希の會」発足。勇希波つ帆を名乗る。同年、母校東京藝術大学にて、専攻外邦楽、小唄及び小唄三味線の非常勤講師を務める。カセット「勇希波つ帆 古典小唄集」(VXCT-1013)をビクターよりリリース。1994年、三越劇場にて「勇希波つ帆披露演奏会」。1995年、小唄顕彰会にて表彰される。2012年12月、日生劇場での坂東玉三郎特別公演「新派『日本橋』」にて1ヵ月間、小唄の生演奏で出演。玉三郎師との掛け合いを含む2曲を唄う。

この会に向けての抱負など、主催者の勇希波つ帆さんからお話を伺いました。
お客様にとって魅力的な邦楽の会にしたい。内容は充実したものにしたい。そして、お座敷の雰囲気も楽しんでいただきたい。
…というのが「勇希の會」のコンセプトとのこと。ちゃきちゃきの江戸っ子の勇希さんは、お喋りも楽しくて、『小唄には、豊後節浄瑠璃に近い、語りの要素の強い部分がある』『江戸時代の三味線音楽の歴史の中で、いちばん最後にできたのが小唄。常磐津とか、富本とか、清元とか、新内とか…、それらの要素が凝縮された、いわばエッセンス』などなど、深いお話もたくさん教えていただきました。藝大邦楽科に在学して清元を専攻していた当時、後に清元栄吉を名乗って活躍することになる“作曲科のEくん”も、レッスン室に出入りしていたそうです。
勇希の會 邦楽演奏会」では、勇希さんの小唄を味わえるだけでなく、藝大時代のつながりを生かして、箏曲、尺八、長唄演奏家も出演、さらには、新橋と神楽坂の芸者衆が“小唄振り”と呼ばれる舞踊で勇希さんの小唄と共演するという、バラエティ豊かな演目になっています。
春の夕べ、いつもとは違ったひとときを、百畳のお座敷で味わってみてはいかがでしょう?

(YuriK)